幸せへのチョコレート

【ガーナ便り】日本からガーナの子どもたちにチョコレートを届けました!

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みなさん、こんにちは!いつもACEの活動へ温かいご支援をいただき、誠にありがとうございます!ガーナ担当スタッフの赤堀です。

2月14日はバレンタインデー!今年も、スーパーにもデパートにもチョコレートがあふれました。家族や友人、恋人に日々の感謝や愛を伝えてくれるチョコレート、そしてそれを生み出すカカオのパワーは凄い!と毎年感じています。私としては、お仕事の合間に飲むココアに疲れた心が癒され、さあもう少し頑張ろうと背中を押してくれる頼もしい存在です。カカオがなかったら一体どうなってしまうのだろう、大変な状況の中でカカオを作ってくれている農家さんたちに本当に感謝、と改めて思う時期でもあります。

安心して学べるようにという願いを込めて

さて、スマイル・ガーナ プロジェクトでは、私たちが愛してやまないチョコレートの原料、カカオを作ってくれているガーナの方々への感謝と、子どもたちが働くのではなく安全な環境で安心して学べるようにという願いを込めて、日本からガーナの子どもたちへチョコレートを届ける、ということを初めて行いました。

この活動は2011年からACEを応援していただいている森永製菓様の「1チョコfor 1スマイル」キャンペーンの一環で、過去にACEが活動していた10村の小中学校(合計18校)にチョコレートをお届けし、児童労働についての啓発ワークショップも行いました。チョコレートをお届けした時の子どもたちや地域のおとなたちの様子を、少しご紹介いたします。
(子どもたちから日本のみなさんへ、たくさんのメッセージや絵ももらったのですが、それは後日、上述のキャンペーンページで公開される予定です。お楽しみに!)

児童労働の啓発ワークショップ

ワークショップ中、元気に手を挙げて発言を求める子どもたち

チョコレートを配布したある小学校では、3年生と4年生の生徒に、児童労働についての啓発ワークショップを行いました。

何枚か写真を見て、この写真の子どもは児童労働をしていると思う?児童労働はどうやって見分けるの?重い荷物って何キロのことを言うの?などの問いかけに、たくさんの手が上がりました。子どもたちは、初めのうちは恥ずかしそうに、小さな声で発表していましたが、慣れてくると、みんなの声が大きくなっていきました。

畑で草刈りをしている子どもの写真については、「ナイフが長くて危ないよ。」「長靴を履いていないから蛇に噛まれてしまう。」「草刈りをしている間、この子は学校に行けないんじゃないか。」などの意見があり、発表した子には、よくできました!の意味を込めて、みんなで拍手を送りました。

ワークショップの内容に真剣に耳を傾ける

その後、子どもの定義や、児童労働を見分けるポイント、児童労働がもたらす悪循環などについて現地スタッフが解説し、児童労働をしている子どもを見つけたら住民ボランティアに知らせよう、と呼びかけました。

最後に、校長先生から今回のチョコレート配布の目的や日本からのメッセージが述べられ、全ての生徒と先生、その場にいた長老会や住民ボランティアのメンバー(カカオ農家さん)にチョコレートが配布されました。

初めて食べたチョコレート

私もオンラインでワークショップに参加し、子どもたちの様子を見ていました。ワークショップ終了後は子どもたちに感想をきいてみました。

小学校4年生のフィリップさん(仮名)は、「ワークショップでは、畑での作業に子どもを使うことは危険だって分かった」と教えてくれました。

また、3年生のチャットさん(仮名)は、今日初めてチョコレートを食べたとのことで、チョコレートがカカオから作らつくられていることや、ガーナのカカオも使われていることを知って、初めは信じられなかったと驚いていました。「今日は児童労働のことを知ったから、まだ児童労働のことを知らない弟たちに、健康を害すから重労働はしてはいけないよ、と教えてあげたい」と元気に答えてくれました。

「チョコレートはとってもとっても美味しかった」とフィリップさん。 将来の夢は教育省の大臣になること。

今日初めてチョコレートを食べたと教えてくれたチャットさん。 将来の夢はお医者さんになること。

二人とも、チョコレートの感想を聞いた途端に満面の笑みになり、喜んでくれていることがとっても伝わってきました! また、どの学校でも、子どもや先生、長老会や住民ボランティアのほとんどが、チョコレートを食べるのは初めてと言っていました。

今回チョコレートを配布した村々の一部では、プロジェクトが終了してから少し時間が経ってしまっているため、住民ボランティアグループによる児童労働の見回り活動が停滞してきている村もあり、去年から住民ボランティアグループを再活性化させるための訓練をしています。今回のチョコレート配布を通して、子どもたちをはじめ、村の人達の、子どもが安全・安心に学ぶ環境についての意識や、その環境を維持し続けるためのモチベーションを再度高めることができたのではないかと感じています。

笑顔でチョコレートを頬張る子どもたち

 

ACEはこれからも、子どもたちが安全に安心して学べる環境を、村の子どもたちや住民の皆さんと一緒に作っていきます!今後とも、応援いただけますと幸いです!どうぞよろしくお願いいたします。

ガーナ担当 赤堀 友希

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  • カテゴリー:報告
  • 投稿日:2023.02.21