子どもが安心して参加できる場を、組織としてつくるために~沖縄パートナー団体向け 子どものセーフガーディング研修 実施報告

子どもが安心して参加できる場を、組織としてつくるために~沖縄パートナー団体向け 子どものセーフガーディング研修 実施報告

ACEでは、子どもにとって安心・安全な環境をつくるため、「子どもと若者のセーフガーディング」普及活動を行っています。

子どものセーフガーディングとは、活動に関わるすべてのおとなや組織が、子どもへの虐待・搾取・差別・不適切な関わりなどのリスクを未然に防ぎ、万が一問題が起きた場合にも適切に対応できるようにするための考え方と仕組みのことです。個人の善意に頼るのではなく、組織として方針や体制を整え、子どもの権利を守ることを重視しています。

「沖縄うまんちゅ子どもの権利推進プロジェクト」で協働してきたパートナー団体のNPO法人沖縄青少年自立援助センターちゅらゆい一般社団法人URUFULL の2団体を対象に、2024年~2025年にかけてセーフガーディング研修伴走支援(全4回)を、各団体ごとにオンラインで実施しました。

本プロジェクトではこれまでも、子ども・若者が参加するイベント等において、子どものセーフガーディングに取り組んでいることを周知しながら活動してきました。

各団体これまでも子どもたちの安全な場づくりは行ってきましたが、今後より一層安心・安全な環境構築をともに進めるために、パートナー団体自体も子どものセーフガーディングに組織として取り組めるよう、伴走型の研修プログラムを企画しました。

研修は、ACEスタッフがオンラインで実施し、沖縄のパートナー団体スタッフは事務所内に集まって、グループワークを交えながら実施しました。

まずは子どもの権利やセーフガーディングについて理解を深め、団体のビジョンやミッション・活動内容などを踏まえて、子どもや若者など受益者との関わり方について振り返る時間を持つなどしました。

また子どもへの危害となるリスクは何か、子どもたちからの声をどのように聴き対応するか、組織全体でセーフガーディングの仕組みをどのように定着できるかなどについて考えました。

4回の研修を行う過程で、両団体ともにセーフガーディングの方針・行動規範案の策定に着手しました。スタッフの意見を反映しながら内容のブラッシュアップや、組織内担当者の選任など運用体制づくりを進めています。

参加者から寄せられた声
  • 「1人で判断しないで仲間と考えることが少しずつ出来てきているのは研修を受けているからだなと思います。」
  • 「子どもを守る、子どもにとって最善を考えることは結局は接しているおとな(スタッフ)を守ることに繋がる」

引き続き、各団体が自組織内でセーフガーディングを理解し、運用できるよう、ACEとして共に学び、サポートを続けてまいります。

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  • カテゴリー:報告
  • 投稿日:2025.12.23