世界の子どもを児童労働から守るNGO ACE(エース)

ガーナでの支援活動「スマイル・ガーナ プロジェクト」

日本は年間28万トン以上のチョコレートを消費する、世界第6位のチョコレート消費国です。日本に輸入されるカカオ豆の約70%が生産されるガーナとは、とても深い関わりがあります。ガーナのカカオ生産地で、今危険な労働にさらされている子どもたちを守り、教育を支援する「スマイル・ガーナ プロジェクト」を2009年2月から行っています。

「スマイル・ガーナ プロジェクト」とは

子どもを危険な児童労働から保護し、就学を徹底することを目的としたプロジェクトです。子どもがしっかりと学校に通うようになることで児童労働を予防し、カカオ農家が継続して子どもの教育に投資ができるよう、カカオ農園の経営を改善し、農家の収入向上を目指しています。

プロジェクトの正式名称、「持続可能なカカオ農園経営と教育を通じた児童労働撤廃プロジェクト」の英語での頭文字を組み合わせて、「スマイル・ガーナ プロジェクト」と名付けました。

プロジェクト概要


プロジェクト名  持続可能なカカオ農園経営と教育を通じた児童労働撤廃プロジェクト
英語名  Sustainable Management of cocoa farm and Improved Life via Education for the elimination of child labour
対象地  ガーナ国アシャンティ州アチュマンプニュア郡の4村と27の周辺集落
対象地の人口  約3,800人、18歳未満の子ども人口約2,200人
パートナー団体  Child Research for Action and Development Agency (CRADA)

支援先の村について(=プロジェクトの基礎情報)

ガーナで二番目に大きなカカオ生産地、アシャンティ州のアチュマンプニュア郡の奥地に位置する地域で活動を行っています。そこに暮らす人々はみんな、カカオの生産で生計を立てています。ガーナ第二の都市クマシから車で約3時間。アシャンティ州とウェスタン州の州境に位置し、アクセスが非常に悪く、州や郡の行政サービスが届きにくい地域です。

2009年、最初に活動をはじめたクワべナ・アクワ村では、ACEが調査で訪れた2008月2月の時点で、村には井戸が1つしかなく、水も枯れていました。学校に行かずにカカオの農作業を行う子どもたちや、学用品の購入費などの教育費がまかなえないがために、教育を受けられない子どもたちがたくさんいました。このような状況を改善し、子どもたちがしっかりと学校で学ぶことができるよう、活動を行ってきました。

2011年6月には、クワベナ・アクワ村に隣接する3つの村(パソロ村、ウルベグ村、アナンス村)にも活動を拡大し、さらに多くの子どもたちが学校に行けるよう取り組んでいます。

プロジェクトの活動内容

学校環境や教育の質が改善され、カカオ農家が経済的に自立することで、子どもが学校に通うことがあたりまえになるよう、村の住民、特に子どもを抱える家庭や村のリーダー、地域の行政関係者と連携して取り組んでいます。

1)住民によるパトロール活動と家庭訪問

村の子ども保護委員会(CCPC)を立ち上げし、子どもが学校に通っているか、児童労働や人身売買がないかを定期的にチェックしています。児童労働している子どもたちを見つけた場合は、家庭訪問し、親と話し合って、子どもが学校に行けるよう、対策を考えます。

2)学校運営委員会、PTAによる学校改善活動

住民や村のリーダーが定期的にミーティングを行い、子どもの就学状況や学校での課題について確認し、改善方法について話し合います。

3)子ども、親、住民に対する啓発活動

子どもにさせてはいけない危険な作業の区別の仕方や教育の重要性、子どもの権利について住民が理解するよう呼びかけています。

4)子ども権利クラブの活動

子どもたち自身が学校や家庭で直面する問題や解決策について話し合います。子どもたちが話し合った内容や提案は、校長先生を通じて、村のリーダーに伝達され、村全体で子どもたちの問題に取り組むようにしています。その他、学校のカリキュラムでは学ばない、子どもの権利やエイズについても学んでいます。

5)農民のトレーニング

カカオ農家が収入を上げ、子どもの教育に継続して投資ができるよう、農園経営の方法やカカオの有機栽培技術などについて研修を行っています。

スマイル・ガーナ プロジェクト新着情報