幸せへのチョコレート

カカオ生産地での支援活動「スマイル・ガーナ プロジェクト」

ガーナのカカオ生産地域の子どもたち

日本は年間28万トン以上のチョコレートを消費する、世界第6位のチョコレート消費国です。日本に輸入されるカカオ豆の約70%が生産されるガーナとは、とても深い関わりがあります。

ガーナのカカオ生産地で、今危険な労働にさらされている子どもたちを守り、教育を支援する「スマイル・ガーナ プロジェクト」を2009年2月から行っています。2012年までに、254人の子どもたちが新たに学校へ通えるようになりました。

ガーナのカカオ生産地域での支援活動「スマイル・ガーナ プロジェクト」とは

カカオ生産地での危険な児童労働から子どもを保護し、就学を徹底することを目的としたプロジェクトです。子どもがしっかりと学校に通うようになることで児童労働を予防し、カカオ農家が継続して子どもの教育に投資ができるよう、カカオ農園の経営を改善し、農家の収入向上を目指しています。

プロジェクト名

英語名:SMILE-Ghana Project (Sustainable Management of cocoa farm and Improved Life via Education for the elimination of child labour)

日本語訳:持続可能なカカオ農園経営と教育を通じた児童労働撤廃プロジェクト

実施期間と活動地域 2009年2月~2012年2月 クワベナ・アクワ村と6つの周辺集落
2011年6月~2014年6月 パソロ村、ウルベグ村、アナンス村と21の周辺集落
2014年9月~2016年8月 カロンゴ村、ジュレソ村、ンスオテム村、タノドゥマセ村と18の周辺集落
パートナー団体 CRADA(Child Research for Action and Development Agency)

プロジェクト実施地域について

ガーナはどんな国?

アフリカ大陸の西部に位置し、国土は日本の約3分の1、サブサハラアフリカ(サハラ砂漠以南のアフリカ)で、第二次大戦後初めて植民地支配から独立した国です。野口英世が黄熱病の研究途中に息を引き取った地としても知られています。

国土 238,537 km² (日本の約2/3) ガーナの地図
人口 約2590万人(2013年:UNFPA)
首都:アクラ
気候 雨季(5月~7月、9月~11月)
乾季(12月~4月)
民族と
言語
42部族(アカン族が約半数を占める)
公用語は英語、次にチュイ語など
宗教 国民の約60%がキリスト教(特に南部)
約15%がイスラム教(特に北部)
主な
産業
農業(カカオ)、鉱業(貴金属、非鉄金属)
識字率 71%(UNICEF:2015年 世界子供白書2015より)
初等教育就学率 82%(UNICEF:2015年 世界子供白書2015より)
出世時平均余命 57歳(UNICEF:2015年 世界子供白書2015より)
児童労働者の数 127万人(ガーナ児童労働調査:2003年)
商業的農業(カカオ産業を含む)は「最悪の形態の児童労働」に含まれる。
児童労働に関する法律 ガーナ国憲法(1992)、子ども法(1998)、 人身売買法(2005)

プロジェクト実施地域とその課題

ガーナで2番目に大きなカカオ生産地、アシャンティ州アチュマンプニュア郡の奥地で活動しています。ガーナ第2の都市クマシから車で約3時間。アシャンティ州とウェスタン州の州境で交通の便が非常に悪く、州や郡の行政サービスが届きにくい地域です。住民のほとんどはカカオ栽培で生計を立てています。


首都アクラから第二の都市クマシへ

クマシからプロジェクト支援地のアシャンティ州まで
アシャンティ州アチュマ・ンプニュワ郡

最初に活動をはじめたクワべナ・アクワ村は、ACEが調査で訪れた2008月2月、村に井戸が1つしかなく、水も枯れていました。学校に行かずにカカオの農作業を行う子どもたちや学用品を買うお金などの教育費を出せず、教育を受けられない子どもがたくさんいました。この状況を改善し、子どもたちがしっかりと学校で学ぶことができるよう活動を行っています。

2011年6月からは、クワベナ・アクワ村に隣接する3つの村(パソロ村、ウルベグ村、アナンス村)にも活動を拡大し、さらに多くの子どもたちが学校に行けるよう取り組んでいます。

村ではどんな活動をするの?

学校環境や教育の質が改善され、カカオ農家が経済的に自立することで、子どもが学校に通うことがあたりまえになるよう、村の住民、特に子どもを抱える家庭や村のリーダー、地域の行政関係者と連携して取り組んでいます。

1. 住民による見回り活動と家庭訪問

村で「子ども保護委員会(CCPC)」を立ち上げ、子どもが学校にかよっているか、児童労働や人身売買がないかを定期的にチェックしています。児童労働をしている子どもたちを見つけたら、家庭訪問をし、親と話し合って、子どもが学校に行けるよう対策を考えます。

2. 子ども、親、住民に対する啓発活動

子どもにさせてはいけない危険な作業の区別の仕方や教育の重要性、子どもの権利について住民が理解するよう呼びかけています。

3. 学校運営委員会やPTAによる学校改善活動

住民や村のリーダーが定期的にミーティングを行い、子どもの就学状況や学校での課題について確認し、改善方法について話し合います。

4. 子ども権利クラブの活動

子どもたち自身が学校や家庭で直面する問題や解決策について話し合います。子どもたちが話し合った内容や提案は、校長先生を通じて、村のリーダーに伝達され、村全体で子どもたちの問題に取り組むようにしています。その他、学校のカリキュラムでは学ばない、子どもの権利やエイズの予防についても学んでいます。

5. 農民の収入向上トレーニング

カカオ農家が収入を上げ、子どもの教育に継続して投資ができるよう、農園経営の方法やカカオの有機栽培技術などについて研修を行っています。

6. 住民相互扶助の組織化

Bobrapa(ボブラパ)と呼ばれる地域の相互扶助組織を作り、お金を積み立て、人々の生活や急の出費などへの対応ができる仕組みを作っています。

 

スマイル・ガーナ プロジェクト担当スタッフ

ACE事務局長 白木 朋子

白木 朋子(事務局長)

2008年、初めてガーナの村を訪れた時は、貧しい家庭の子どもは学校に行かずに働くのがあたりまえでした。プロジェクトを始めてから、少しずつ村は変わり、今では子どもが学校に通うことがあたりまえになりました。学用品の支給が子どもの学習意欲を高め、カカオ農家へのトレーニングが収入向上の支えになり、親の教育への意欲を高めています。チョコレートを食べるわたしたちが、カカオを作る村のためにできることを、これからも続けていきます。

ACE国際協力事業(ガーナ)担当 近藤光

近藤 光 国際協力事業(ガーナ)担当

2012年4月からスマイル・ガーナ プロジェクトを担当してます。ガーナでの活動がはじまって3年、村では多くの子どもたちが学校に通えるようになり、おとなたちも子どもの教育の大切さを理解するようになりました。村は明るさと希望にあふれ、とても前向きに動き出しています。

ガーナのパートナーNGO CRADA(クラダ)

CRADAスタッフと一緒に記念撮影

現地のNGOと協力して子どもたちを支援

CRADAは、子どもの権利の保護を目的に、調査研究と開発事業の実施を行うガーナのNGOです。2000年にガーナ人の医師によって設立されました。ガーナ第二の都市クマシに事務所を構え、アシャンティ州を中心にカカオ生産地域での児童労働撤廃、都市のストリートチルドレン救済やエイズ予防、女性のエンパワーメントなどの活動に取り組んでいます

詳しくはこちら

これまでの「スマイル・ガーナ プロジェクト」の支援実績・報告

支援期間 支援地 子どもの人数 児童労働から
救出した人数
就学している
人数
2009年2月~
2012年2月
クワベナ・アクワ村 345人 151人 108人
2011年6月~ パソロ村 304人 15人 15人
2011年6月~ ウルベグ村 296人 30人 18人
2011年6月~ アナンス村 1,206人 58人 16人
合計 4村 2,151人 254人 155人

※子どもの人数:基礎教育年齢の6~14歳未満のプロジェクト開始時調査時点の人数

 

1,000円で子ども1人の給食1カ月分を支援できます

スマイル・ガーナ プロジェクトを通じて、ガーナのカカオ生産地域の子どもたちを児童労働から守り、家族の生活を支える取り組みを行なっています。カカオ生産地の子どもたちの支援活動に対する寄付として「チョコ募金」へのご協力をよろしくお願いいたします!

チョコ募金

ガーナのカカオ生産地域の子どもたちを支援「チョコ募金」

アフリカのガーナで子どもたちの生活改善と教育を支援する「スマイル・ガーナ プロジェクト」実施に使わせていただきます。「しあわせを運ぶ てんとう虫チョコ」の売り上げの一部もチョコ募金として、子どもたちに笑顔を届けます。

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