日本企業のCSR調達の進捗度 | 世界の子どもを児童労働から守るNGO ACE(エース)

児童労働のない未来へ-NPO 法人ACE代表 岩附由香のブログ(single-blog)

企業の社会的責任(CSR)

2009年2月17日

日本企業のCSR調達の進捗度

突然ですが、日本企業はどれぐらいCSR調達を進められているのか、みなさんご存知ですか?

そもそもCSR調達とは・・・
CSR(企業の社会的責任)の取り組みを、自社の取引先や原材料の調達先の企業にも求めることです。

そのCSR調達をどれくらい進めているのか。その答えは、富士通総研の生田孝史さんが書かれた『グローバル市場における日本企業のCSRサプライチェーン』という論文にありました。

日本企業のCSR調達は進んでいる!?

先日、論文を書かれた生田さんにお話を聞きに行ってきました。論文を見てもらうとわかるように、CSR調達に取り組む日本企業は確実に増えているのです。

生田さんの調査によると、CSR調達が2006年は33%に対し、2008年は64%と、2年間でほぼ2倍になっているのです。電気機器業界が群を抜いてCSR調達が進んでいますが、全体の傾向として、特に消費者との距離が近い最終消費財で、環境・安全面でのリスクが高く、また取引先との流動的であるほど、CSR調達の対応度が高いそうです。

食品や衣料など、ACEが取り組んでいるカカオ、コットン産業の児童労働とも関係のある分野の業界の取り組みが、今後ますますもとめられそうですね。

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