上智100周年記念のシンポジウムでゾマホンさんとご一緒しました | 世界の子どもを児童労働から守るNGO ACE(エース)

児童労働のない未来へ-NPO 法人ACE代表 岩附由香のブログ(single-blog)

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2014年3月16日

上智100周年記念のシンポジウムでゾマホンさんとご一緒しました

昨日、母校である上智大学100周年記念のシンポジウムがありました。

私はパネルディスカッションのファシリテーターとして、上智の教育理念 ” For Others, With Ohters”を実践している4人の活躍中の上智卒業生 のお話を聞く機会に恵まれたのですが、その中でもTVでおなじみの ベナン共和国出身のゾマホン・ルフィさんの話を紹介したいと思います。

「日本人はみな”相手のことを先に考える”。それがすばらしい」

「日本に来てなぜこんなに発展しているのかを考えたとき、 日本人の識字率の高さがあった。」

と、まずは日本について語ったあと、アフリカの話に。 アフリカといっても1つの国ではなく、54カ国もあるのですよ、 と前置きした上で

「日本で報道されるアフリカのことは、欧米のものをそのまま流しているものが多い。そういう報道に惑わされるのではなく、自分で行って見てほしい」

「アフリカは紛争が多い。でもその裏には、先進国の思惑がある。自分はそれ   を大統領のそばで見てきた。なぜいまアフリカが貧しいのか。それには歴史を 振り返らなければいけない。奴隷貿易、植民地支配が何百年もあって今がある 」

「私がいま母国の子どもたちの教育に取り組んでいるのは、責任があるから。  日本に住むあなたたちにもあります。」

 ベナンは、ガーナの隣の隣の国。同じ西アフリカに位置し、カカオやコットンも栽培しています。共感してお話を聞きながら、自分が大学生の頃の想いがよみがえりました。

 「自分は身に余る教育を受けてきたけど、その機会を十分に活かした かと言われれば、全く自信がない。もしこれが途上国の子どもにあった ら、もっと一生懸命勉強したかもしれない。」

 と思い、なんだか申し訳ないな、と思ったのです。

 だったら、その勉強してきたこと、恵まれている環境を、そうではない人たち のために使おう。自分に何が出来るのかわからないけれど、勉強してみよう。

 こうして、大学院に進学し、そこでNGOの活動に出会い、ACEを立ち上げることになりました。

 私たちには責任がある。

 児童労働のあるカカオを使ったチョコレートを食べている私たちにも、その問題を解決する責任があると思います。企業は、児童労働に加担 しないチョコレートを創る責任があるし、消費者はそれを選ぶ責任 がある。

  そんなことを、思いました。

 

 今回はじめてゾマホンさんとご一緒したのですが、TVのゾマホンさんの印象とはまた違った印象を持ちました。交流会では中国の留学生のみなさんと流ちょうな中国語で話し(日本の前に中国に留学されていたのですよね)、とってもインテリな人なんだなぁと。

日本に暮らすアフリカ系のみなさんは、きっといやな目にもたくさんあっているだろうに、それでも日本が好きです、と言ってくれ、日本の良いところをほめ、そしてだからこそ「もっとこうあってほしい」と期待をしてくれる、貴重な存在だと思いました。

ベナンのシアバターを使った商品の販売の売り上げをNPO法人 FEEL PEACEを通じて教育支援を行っているゾマホンさん。これからも、つながり続けたい人の1人です!

 

photo;iwatsuki,zomahon

ゾマホンさんと

 

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