ネパール:最悪の形態の児童労働

ネパール:最悪の形態の児童労働

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カトマンズ(2007年4月26日)- ネパールの18歳未満の子どもの人口は、全国人口の約半分であるが、ILO-IPEC(児童労働撤廃国際計画)は、ネパールには約260万人の児童労働者がいると推測している。

また、子ども権利に取り組む団体によると、働く子どもは、生きるために75の部門で血や汗を流して働いており、その部門のうちいくつかはもっとも危険な労働条件である。

また、約90万人の子どもが労働搾取されているにも関わらず不払いで働いている。子ども権利の活動家のなかには、170万人の子どもがそれぞれの部門で不払い労働者として働いていると主張している。

ネパールは、子ども権利条約やその他の人権や子ども権利関する条約に批准しており、子ども権利の保障を進めるための法律や政策がある。児童法は、14歳未満の子どもの雇用を禁じている。しかし、そのような措置にもかかわらず児童労働は広がっている。これは、児童労働を取り除くための政策の実行力が弱いことや、効果的な対策やメカニズムやプログラムが不足していることによる。

ネパールでは、ILO-IPECが、紛争被害にあった子ども、子ども兵士、ストリートチルドレン、家事児童労働者、セックスワーカー、人身売買された子どもを、最悪の形態の児童労働として分類し、12万7千人の児童労働者が最も危険な部門に存在すると見られている。

しかし、最悪の形態の児童労働者は、これよりももっと数多くいる。採石、煉瓦作り、レストラン、金属加工などの分野が、最悪の形態の児童労働のリストに加えられたからである。

ネパールは、ミレニアム開発目標の達成に取り組んでいる。ほとんどの児童労働者は、学校へ通っておらず、あるいは初等教育を終える前にドロップアウトし労働に従事する。もしこれらの260万人の児童労働者がカバーされなければ、2015年までにすべての子どもが初等教育を修了するというミレニアム開発目標は達成されないだろう。

出所:The Rising Nepal

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  • カテゴリー:児童労働ニュース
  • 投稿日:2007.05.17