ナイジェリア:児童労働を目的とした人身売買

ナイジェリア:児童労働を目的とした人身売買

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アブジャ(2007年8月3日)- ラゴス州ドペヌ地域の「王女」と呼ばれる女性が率いる人身売買組織が摘発され、10代の少女約60名および商業的セックスワーカー数名を含む約100名の人身売買犠牲者が、同州の警察によって逮捕された。

警察によると、人身売買組織は、主に12~14歳の若者のリクルート、訓練、搾取を行っていた。約60名の少女は、国内の南部地域からロゴス地域に最近連れてこられ、児童労働者として近隣諸国へ運ばれていくところだった。輸送中は隠れ場所に収容されていた。少女の大多数は、性的虐待を受けたか、または彼女たちの主人によって売春宿で商業的性的ビジネスに利用されたと告白した。

ナイジェリアは、西アフリカの子どもの人身売買の中継地点となっている。7月には、子どもたちが児童労働者としてカメルーンおよびガボンへ運ばれていた事件や、また子どもたち62名が同じ目的でベニンあるいはトーゴからナイジェリアへ人身売買されて来た事件があった。ナイジェリアで子どもの人身売買を行うと、最長10年間の拘置刑に処せられる。

西アフリカでの人身売買は、多くの場合が性的搾取の目的だが、他にも家事労働者、薬物取引、労働搾取の目的で少女が取引されることが多い。貧困家庭の多くが利益を得るために子どもを送り出してしまうため、人身売買は大きな問題となっている。

出所:allAfrica.com
VoanNews.com

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  • カテゴリー:児童労働ニュース
  • 投稿日:2007.08.22