ガーナ:カカオ農場でいまだ残る児童労働
アクラ(2008年10月17日)- ガーナの小規模カカオ農場では、いまだに多くの子どもたちが働かされている。大半が10-15歳の男子で、「カカオ産業における最悪の形態の児童労働廃絶に向けた国家プログラム(NPECLC)」の「危険な児童労働作業の枠組み(HAF)」により『危険』とされる作業の一つ以上に従事している。
2008年9月に新聞社パブリック・アジェンダが5つのカカオ生産地を視察した。その結果、子どもの60%以上が最低1回は危険作業に従事していることがわかった。また強制的な児童労働は見られなかったが、農家がおとなの使用人を雇用できないため、自分の子どもを働かせているケースがほとんどだった。
子どもたちは学校に通っており、作業は授業終了後もしくは週末に行われる。児童労働を使用する主な理由として、おとなの労働賃金が高いことと、質の悪い教育制度があげられる。教師がきちんと教えない、学校に来ないといった教育の問題は、多くの親が心配しており、何年も改善が見られない学校に通わせるよりは、農場で働いたほうが子どものためになると考えるのが自然である。
子どもの危険作業については、最近では生産地の村全体で問題意識を持ち始めており、児童労働の使用を半減させる目的でモニタリング制度を設けたところもある。
出所:allAfrica.com
- カテゴリー:児童労働ニュース
- 投稿日:2008.10.29