HAPPY☆CHOCO☆TALK 開催報告 | 世界の子どもを児童労働から守るNGO ACE(エース)

幸せへのチョコレート

HAPPY☆CHOCO☆TALK 開催報告

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栗原はるみプロデュース店でHAPPY☆CHOCO☆TALK2009年2月11日、栗原はるみさんがプロデュースした「ゆとりの空間」恵比寿本店でHAPPY☆CHOCO☆TALKを開催しました。栗原はるみさんが考えたメニューを楽しみながら、チョコレートにまつわるゲストのお話を聴くトークイベントです。トークのほかにも、Raffle Draw(くじ引き)やチョコレート販売なども。

私たちの生活と関係がある児童労働。みんなで取り組めば児童労働はなくせるはず。カカオ産業の児童労働をなくすことを目指す「しあわせへのチョコレート」プロジェクトは、「しあわせを運ぶ てんとう虫チョコ」の販売やイベントを通じて、たくさんの人を巻き込みはじめています。

もっと身近に、気軽に楽しくNGOの活動に参加してもらえたら、という思いで企画しました。参加者のみなさんに発見のあるひとときを過ごしていただけたのではないかと思います。

マエキタミヤコさん「まじめなことを自然に伝えるコツ」

マエキタミヤコさん児童労働やフェアトレードなど、普段の会話ではなかなか出てこない話題で伝えるのが大変、という話題からマエキタさんに「まじめなことを自然に伝えるコツ」をお聞きしました。伝える相手の好きなことをにからめてお話する、という方法はとっても実践的です!アンケートには「役に立った!」との反応が寄せられました。

星野智子さん:フェアトレードとの出会い

チョコレボ 星野智子さん星野さんが児童労働を知ったのは英国BBCが放送したカカオ産業で働く子どもたちのニュースがきっかけだったそうです。フェアトレードとの出会いからチョコレボ実行委員会の設立、今後の計画をお話いただきました。 星野さんに会うため、九州から来られた参加者もいました!

白木朋子:ガーナのカカオ生産地域の子どもたち

ガーナのカカオ生産地域の子どもたちを紹介ACE事務局長の白木からはガーナの生活についてのお話がありました。写真はACEが現地のNGOとパートナーシップを組んで支援を始める村の子どもたちです。

協賛各社からチャリティ・くじ引きの賞品をご提供いただきました

協賛各社から提供したもらったチャリティくじの景品当日はチャリティくじを実施しました。アバンティ株式会社、株式会社ラッシュジャパン、リー・ジャパン株式会社、ミニストップ株式会社からご提供いただいた景品を見事ゲットした参加者。ご協賛いただいた各社のみなさま、ありがとうございました!

ゲストに寄せられた質問と回答

当日は時間がなくなり、参加者のみなさまからいただいたご質問すべてにお答えする時間がなくなってしまったため、ウェブサイトで公開させていただきます。

チョコレボ実行委員会、星野智子さんに寄せられた質問と回答

周りを巻き込んでいく一番よい方法は?他人に行動を起こしてもらう接し方は?
”巻き込む”と言うよりも、出来ないところ足りないところを出来る人にお願いして助けて頂いているだけなんです。モチベーションをずっと維持するのは大変ですよね。特にボランティアの集まりの場合は。チョコレボの場合、その時モチベーションの高い人が中心になって動いてもらっています。お仕事として関わってくださる企業やNGOとのコラボレーションもとても嬉しいです。知識欲旺盛な学生さん達も、調査やイベントなどでは大きな支えになってくれてます。モチは、餅屋でというところですね。
チョコレボに集められた募金は、どのように現地へ還元されるの?
チョコレボでは、これまで募金や寄付は集めていません(2009年現在)。今後は、ガーナプロジェクトなどの必要経費として、現地パートナー団体の運営資金などを集める事も考えています。持続可能な農業技術支援や子どもの教育支援の仕組みを現地や日本のNGOとも連携して取り組んでいきたいと思っています。フェアトレードそのものは寄付ではないので、取引の際、生産者に対し支払われた正当な対価によって、大人が子どもの教育や自分たちの仕事を持続可能にできるよう、自分たちの裁量と自治独立の精神により、有効な使い道を決めるというのが基本です。
学生のアクションへのお考えを聞かせてください。
学生やNGOなどには、どんどん「チョコレボ」の名前を使ってキャンペーンに参加して欲しいです。あっちこっちの大学から「チョコレボ」の声が聴こえると嬉しいです。一般の消費者が意識だけでフェアトレード賞品を買い続けることは難しいと思います。でも、学生にはぜひ教育面を頑張って欲しいです。たとえばティーンエイジャーに大学生が伝えるというのは、大人が伝えるより聴きやすいと思います。ただし、フェアトレードは万能の答えではありません。あくまでも押し付けではなく、自由な考えや意見を誘発する機会でありたいです。

ACE事務局長 白木朋子に寄せられた質問と回答

映像や写真に女の子や女性が少なかったのですが、性別に関係なく労働させられているのですか?
現地では女の子と男の子、性別にかかわらず、子どもたちがさまざまな労働をしています。ただし、炊事や洗濯、掃除など家の中での仕事は女の子が担う傾向が強く、同じ家庭で暮らす男の子と女の子では、女の子の方が朝早く起きて、たくさんの労働を担っていました。女の子や女性はあまり表にはでてきませんが、多くの労働を担っているのは世界共通といえます。
児童労働に対してガーナ政府は何か対策をしていないのでしょうか?
ガーナ政府は、2011年までにカカオ生産地域での「最悪の形態の児童労働」をなくすための国家計画を定めています。また、アメリカの議員が推進した「ハーキン・エンゲル議定書」に基づき、児童労働のないカカオの認証システムを作るため、カカオ生産地で調査をして、児童労働の実態の把握を行っています。2008年7月までに、カカオ生産地域の50%で調査が行われました。このように、カカオ生産地では児童労働に関する農民への啓発活動や子どもの教育を進める活動などが進められていますが、十分な財源がないため、全土に活動が行き届いているわけではないのが現状です。
児童労働はなくすべきだと現地の人は望んでいるのでしょうか?
政府の啓発活動の成果もあり、現地では児童労働をなくし、子どもの教育を徹底しなければならないという意識が広がっています。子どもたちも、重労働により慢性的な疲労感や体の痛みなどを訴えており、改善を望む声が多く聞かれました。
現地ではカカオ栽培以外に産業はあるのでしょうか?
ガーナはカカオ産業以外にも、鉱業(貴金属、非鉄金属)も盛んで、主な輸出品のひとつに金があります。輸出品の第3位は木材です。ですが、一次産品に依存した経済のため、国際市場や天候に影響を受けやすいです。農村ではカカオ生産が唯一の生計手段であるため、多くの人々がカカオに依存した生活をしており、他の収入源を見つけることは難しいのが現状です。
ガーナの人たちに日本でチョコレートを食べていることをどう伝え、その時の反応はどうでしたか?
日本の人たちがチョコレートを食べて笑顔になっていると話しました。カカオ農家の人たちは、たくさんの人たちが喜んでチョコレートを食べていることを聞いて「これからも質のいいカカオをたくさん作るようにがんばるので、これからも日本の人たちにたくさんのカカオを買ってほしい。」と言っていました。また、「チョコレートを食べるだけではなく、もっとカカオを作る自分たちのことについても知ってほしい。カカオを買う時に適正な値段で買ってほしい。」とも言っていました。
フェアトレードを進めるため組合を作りも必要だと思いますが、ガーナの村にはありますか?
ACEが活動を行っているアシャンティ州の村には、すでにクアパココという農民組合が存在しています。フェアトレードでカカオを取引し、ヨーロッパへカカオを輸出しています。日本との取引はまだありません。
ガーナで今後どのような活動していきますか?お金は何にどのように役立てられるのでしょうか?
現地のNGOと協力して、子どもの危険労働を防止し、就学を進めるための啓発活動やモニタリング活動、 学校の環境を良くするための取り組みを行っていきます。そのために必要な啓発用のリーフレットやポスター、モニタリング活動のマニュアルなどを作成します。また、お母さんを対象にした子どもの栄養改善トレーニングや農家を対象にカカオ栽培の技術向上のためのトレーニング、 学校改善のためのワークショップや話し合いなども行っていきます。プロジェクトの費用には、村に滞在する現地NGOスタッフの活動費や人件費も含まれています。
「てんとう虫のチョコ」の生産過程を教えてください。売上の内訳はどうなっているのでしょうか?
ACEが販売している「しあわせを運ぶ てんとう虫チョコ」は、スイスオーガニック認証機関IMOの認証を取得したボリビアやドミニカの有機農家が生産したカカオを使用しています。そのカカオやオーガニックな原材料だけを使って、1852年創業スイスチョコレート製造の老舗であるマエストラーニ社が製造しています。そのチョコレートを日本の有限会社オーガニックフォレストが輸入し、ACEがオリジナルパッケージで寄付を上乗せして販売しています。500円の半分は現地での活動への寄付に、残りの250円はチョコの購入代とパッケージと発送用の封筒代などが含まれています(2009年現在)。『なぜガーナのフェアトレードカカオじゃないの?』という声をいただきますが、私たちもガーナ産のフェアトレードチョコを販売したかったのです。しかし、日本で取り扱っている業者がみつからず、入手が困難なため今回は断念しました。入手可能なチョコの中から、フェアトレードかつ「しあわせへのチョコレート」のコンセプトにマッチした「てんとう虫チョコ」を販売しています。

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買い物でできる国際協力

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  • カテゴリー:報告
  • 投稿日:2009.02.09