幸せへのチョコレート

カカオ農園で働く子どもが書いた詩「ものすごく大変な仕事をする小さな手」

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ガーナから来日し講演するゴッドフレッドくんゴッドフレッド・オティくんは、9歳の頃からカカオ農園で厳しい労働を強いられてきました。そんな過去があったとはまったく想像もつかないくらい、とてもしっかりした頭のいい少年です。そんなゴッドフレッドくんにカカオ農園で働く子どもたちの現状を伝えてもらうため、2010年11月に来日してもらいました。

来日が決まり、パスポートを申請するため、住んでいる村から遠く離れたガーナの首都アクラまでバスなどを乗り継いで片道10時間以上の長旅を何度も続けている間、彼はひとつの詩を書いてくれました。

普段は見せない、彼の心の叫びが伝わってきます。これは、今もなお世界で1億6800万人(国際労働機関2013年発表推計)以上いるといわれる児童労働者たちの“心の叫び”です。詩を読み上げる度に、何度も泣きそうになったゴッドフレッドくんの詩をご紹介します。

ものすごく大変な仕事をする小さな手

それは家族経営のカカオ農園の手伝いから始まった
家族の面倒をみなければならない母のために
ぼくはカカオ農園で仕事をするようになった
カカオ農園でものすごく大変な仕事をする小さな手
どうして子どもが苦しまなければいけないの?
どうして子どもがカカオ農園で働かなければならないの?
なぜ毎日こんなことをしなくちゃいけないの?
夜明けから日暮れまで、この小さな手で
こんな毎日にうんざりだ
カカオ農園の児童労働をやめさせろ

あの人たちは、ぼくたちの気持ちがわからないようだ
子どもは子どもとして見られていないみたいだ
子どもたちは、言葉で表現する以上に、心で苦しんでいる
こんなことをさせるあの人たちは
さいばんにかけられるべきだ
こんな毎日にうんざりしている
毎日味わう痛み、疲れ、苦しみ
でも誰がぼくたちの言うことを聞いてくれる?誰が心配してくれる?
ぼくたちの声は届いてないのだろうか?
児童労働をやめさせろ

切り傷、アザ、足の疲れが治ることなどない
毎日やっているのだから
あの人たちはぼくたちの気持ちがわかると口ではいうが、本当はわかっていない
誰も僕たちの言うことに耳を貸してくれない
こんな毎日にうんざりだ
児童労働をやめさせろ

涙を流し痛みに苦しむのはぼくたち、でも金を手にするのはあの人たち
ぼくたちにはやさしさもベッドも与えられない
助けが必要だ、ものすごい大変な仕事をする小さな手

お願いだから誰か助けて
ぼくたちの尊厳を取り戻すのを助けて
ぼくたちの権利を守るのを助けて
学校に行って教育を受ける権利
どうか勇気を出して発言して欲しい
どうか勇気を出して助けを求めているひとたちを助けて欲しい
声がかき消されてしまっているひとたちを
泣いて苦しくて息ができなくなっている
こんな毎日にうんざりしている
児童労働をやめさせろ
ぼくたちは、ものすごく大変な仕事をしている、小さな手だ

ありがとう

ゴッドフレッド・オティ作(原文はチュイ語、CRADAが英訳、ACEが日本語訳)

TINY HANDS THAT DO MONSTROUS JOBS

It all start as a help in the family cocoa farm
Compel by mother’s struggle to take care of the family
I show direction to the families cocoa farm
Tiny hands, that do monstrous jobs in the cocoa farms
Why should children suffer?
Why should children work as labourers in the cocoa farm?
Why should we do this everyday?
From dawn to dusk with these tiny hands
We are tired of doing this everyday
Stop child labour in the cocoa farm

It’s like they don’t know how we feel inside
Because our age sometimes doesn’t seem that real
But we feel more pain than they do sometimes express them
And for what they’re doing to us
They should be sued
We are sick of doing this everyday
The pain, the fatigue, and the struggle we go through everyday
But who listens, who cares, or is it because we are voiceless?
Stop child labour

Our cuts and bruises and fatigue legs aren’t healing
As we do this day by day
It’s like they feel, but have no feelings at all
And aren’t bothered of what we have to say
We are tired of doing this everyday
Stop child labour

They get paid with the tears we shed and the pain we go through
We get no love, affection or a bed
We need some help, because tiny hands do monstrous jobs
So someone help us please
Help us get some dignity
Help us defend our rights, rights to be in school and have education
Have the courage to raise your voice
To help those in need
Those whose voices are so shattered
And whose lungs cannot breathe
We are sick of doing this everyday
Stop child labour
They are tiny hands doing monstrous jobs

Thank you

By Godfred Oti(Originally written in Twi)

ガーナの子どもを危険で有害な児童労働から守るため
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今もなおカカオ農園で働く子どもたちを救うために

2009年にゴッドフレッドくんが住む村で、ACEは「スマイル・ガーナ プロジェクト」をはじめました。住民への児童労働の悪影響や教育の重要性についての啓発活動が行われたことで、ゴッドフレッドくんの祖父母も考え方が変わり、毎日学校に通えるようになりました。

プロジェクトが行われなければ、今でもカカオ農園で働いていたと思う。でもまだガーナのほかの村では、子どもたちがカカオ農園で働いています。そうした子どもたちも労働ではなく、学校に通えるようになって欲しい。

2010年に来日したとき、ゴッドフレッドくんが必ず言ってた言葉です。今もなお、カカオ農園で働いている子どもたちを、一人でも多く危険で有害な児童労働から守るため、この詩を活用いただけると幸いです。

【印刷用:A3】カカオ農園で働く子どもが書いた詩~ものすごく大変な仕事をする小さな手

【印刷用:A4】カカオ農園で働く子どもが書いた詩~ものすごく大変な仕事をする小さな手

ゴッドフレッドくんの詩を使う際のお願い

ゴッドフレッドくんの詩を無断で複写・転載・引用・要約することは禁じます。学校の授業や研究、発表などで使用する場合は、必ず出典元(ゴッドフレッドくんが書いた詩であること)を明示ください。

書籍や教科書などの出版物やウェブサイトへの転載を希望される方は「お問い合わせフォーム」からご連絡ください。

 

追記:医者になる夢をかなえるため高校へ進学

2010年に来日した後、ゴッドフレッドくんは失っていた時間を取り戻すかのように一生懸命勉強しました。「病院のない村で治療が遅れて命を落とす人たちを何人も見てきた。だから医者になって村の人たちを助けたい。」という想いを胸に、2012年春に中学校を卒業しました。

ガーナでは、高校進学のため統一試験を受けるのですが、ゴッドフレッドくんは郡で一番の成績を収め、政府の奨学金を受け、高校に進学することができました。「医者になって村の人たちを助けたい」という夢に向かって、今もひたむきに勉強しています。

村の学校でみんなの前に立ち発表するゴッドフレッドくん
政府の奨学金をもらって高校に進学したゴッドフレッド

 

第二、第三のゴッドフレッドくんを。

ACEはこれまでに、ガーナのカカオ生産地域の4つの村で約300人の子どもたちを児童労働から開放し、学校へ継続的に通えるように支援してきました。ですが、いまこの瞬間も助けを必要としている子どもたちがたくさんいます。

ゴッドフレッドくんのように、夢に向かってがんばる子どもたちを応援するため、ぜひ「チョコ募金」へのご協力をお願いいたします!

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  • カテゴリー:子ども・若者支援
  • 投稿日:2011.01.17

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