TICAD公式サイドイベント 映画『バレンタイン一揆』in横浜 開催報告

TICAD公式サイドイベント 映画『バレンタイン一揆』in横浜 開催報告

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2013年6月1日(土)パシフィコ横浜で行われた第5回アフリカ開発会議(TICAD V)の公式サイドイベントとして、横浜NGO連絡会と共催で映画『バレンタイン一揆』の上映会を開催しました。

映画『バレンタイン一揆』上映会&トーク 開催報告

映画上映するも機器トラブルのため映像の青みが強くなってしまいました映画上映後には、ACE事務局長の白木がトークを行い、横浜NGO連絡会の飯田様よりご挨拶いただきました。当日は100人以上の方々にご来場いただき、児童労働の現状やアフリカ・ガーナの様子を知ってもらう機会となったと思います。ありがとうございました!

当日は機材トラブルにより、映像が青がかってしまい、ガーナの色彩あふれた風景を伝えることができず、とても残念でした。まことに申し訳ございませんでした。

映画『バレンタイン一揆』とは

「バレンタイン一揆」という言葉を聞いて思い浮かぶのはなんでしょうか?チョコレート?

映画『バレンタイン一揆』は、日本の普通の女の子3人がチョコレートの原料が作られているアフリカのガーナでさまざまなことを体験し、日本で小さな一歩をふみだした奮闘記です。

彼女たちがガーナで出会ったのは、たくさんの子どもたちがカカオ農園で働かされ、学校に通うこともできない「児童労働」という現実でした。バレンタインデーに、フェアトレードでつくられたほんとうに愛のあるチョコレートを日本のみんなに選んでほしい。そんな想いを胸に彼女たちは動き出します。

映画『バレンタイン一揆』は22の都道府県で上映され、約3,000人にご覧いただきました。(2013年3月末時点)

映画『バレンタイン一揆』自主上映者も募集中

カカオを作る児童労働、その背景には人身売買がはびこっている

カカオ生産には多くの人手が必要となり、働き手が足らず自分の子どもを働かせたり、他の地域から子どもが誘拐され、何も知らない子どもたちが働かされるということが深刻な問題となっています。誘拐された子どもたちは帰る手段が無く、家族との見分けも難しいため、保護しにくくなっているのが現状です。

教育を受けることができず、読み書きが出来ない。仕事の選択肢が与えられない彼ら。農業技術の向上が貧困脱却へつながり、教育が子どもと家族に生きる力と自信を与えるのではないでしょうか。

チョコレートでつながっているからこそ私たちにできること

児童労働、人身売買、教材が買えない、制服が無い、厳しいこともたくさんあります。ですが、彼らはたくさんの希望を持っていることを知ってください。映画を見て思ったこと、感じたことを伝えていくことが、支援につながります。(ACE事務局長 白木朋子)

映画上映後、ACE事務局長の白木より映画の舞台(ガーナ)の現状を紹介

現地の人々と私たちがチョコレートでつながっているからこそ、できることがあります。
私たちにできることの一つに、「子どもたちの支援に繋がるチョコレートを選ぶ」ことがあります。

 

森永製菓「1チョコ for 1スマイル」で支援した地区のカカオを使用したチョコレート

森永製菓「1チョコfor1スマイル」対象商品に支援地区のカカオを使用ACEは森永製菓「1チョコ for 1スマイル」キャンペーンの支援パートナーで、対象商品1箱につき、1円がカカオの国の子ども支援としてご寄付いただいています。

「1チョコ for 1スマイル」キャンペーン対象商品である森永DARS<ミルク>と、新商品の森永チョコレート<1チョコ for 1スマイル>には、数量・期間限定で映画の舞台となったACEが支援するガーナのカカオ生産地域で収穫されたカカオが使用されています。

森永製菓「1チョコ for 1スマイル」キャンペーン

 

売上の一部がガーナの子ども支援になる「しあわせを運ぶ てんとう虫チョコ」

売上の一部がガーナの子ども支援の寄付に「しあわせを運ぶ てんとう虫チョコ」また、ACEはチョコレートを食べる人にも作る人にもしあわせが届くよう、ヨーロッパで「しあわせのシンボル」として親しまれている「てんとう虫」のカタチをしたオーガニックチョコレートの『しあわせを運ぶ てんとう虫チョコ』を販売しています。

売り上げの一部がガーナでの子ども支援のための寄付として、現地での活動に役立てられています。

売上が寄付に「しあわせを運ぶ てんとう虫チョコ」

 

映画を観た方はもちろん、そうでない方も、「子どもの支援に繋がるチョコレートを選ぶ」というアクションを、ぜひ、実行してみてください。

 

映画『バレンタイン一揆』の感想

  • ガーナで日常的に児童労働が行われているという状態を止めさせるのは難しい事なのに、教育が重要でその必要性を広めることで、児童労働の原因である貧困脱出、そしてアフリカの未来に私たちも協力できるということなど、多くのことを学んだ。(10代 学生)
  • 私と同じ年代の人がガーナにいって、児童労働の実状を知り、帰国してからもそれをひろめていこうとしているということに感銘を受けました。また、それ以上に自走労働の状況が衝撃的で、自分の生活を振り返るきっかけとなりました。ガーナの人々もチョコを食べるのが普通になればいいなと思います。(10代 学生)
  • フェアトレードについて、チョコレートについて、子ども権利条約について、なんとなく知っているけど特にどうする事もなかった私にとって、今日はとても良い機会になりました。世の中すべてを良くすることは簡単ではないけれど、まずは贅沢のしすぎの生活を見直してみようと思います。(20代 ヒーリング)
  • もう一度見たい。日々の自分の生活に落とし込みたいです。(20代 金融営業)
  • 私たちが何気なく消費している物の裏に児童労働という大きな問題があったなんて、いままで考えたこともありませんでした。知るということは大切。私もまわりの人々に伝えていきたいです。ありがとうございました。(30代 教員)
  • ガーナの地方であれだけの活動をされていることに敬意を表します。(児童労働の話、北部からの人身売買なども知りませんでした)こっちゃんの成長ぶりに感動しました。(40代 会社員)

映画『バレンタイン一揆』上映会に参加してみて(インターン感想)

ACEのインターンとして初めてのイベントでした。映画『バレンタイン一揆』を見たのも初めてです。参加者と同じように、食い入るように映画を見てしまい、何度も涙が出ました。児童労働を取り巻く複雑な環境、支援という言葉の難しさ、この映画を見てたくさんのことを痛感しました。しかし、私と同じ大学生が、なにか出来ることはないかと行動に移し、一生懸命取り組む姿は強く私の心に響くものがありました。やりたいことがあるなら行動してみること、自分にできることを探すことが大切だ、と背中を押してくれる、そんな映画です。私ができる児童労働撤廃に向けての活動をたくさん探していきたいです!

報告:15周年事業担当インターン 坂本 真里

         

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  • カテゴリー:報告
  • 投稿日:2013.06.10