アフリカ・ガーナのカカオ生産地域での子どもの人身売買 | 世界の子どもを児童労働から守るNGO ACE(エース)

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アフリカ・ガーナのカカオ生産地域での子どもの人身売買

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日本が輸入するカカオの約8割を占めるガーナ共和国の子どもたちを危険な労働から守り、教育を支援している特定非営利活動法人ACE(代表 岩附由香)は、ガーナのカカオ生産地の子どもたちの現状と現地での活動を報告する「ガーナ帰国報告会」を連合会館で2013年11月23日に開催します。

カカオ畑の児童労働って、いまどうなってるの?

ACEは2009年1月からガーナのカカオ生産地で活動をはじめ、これまで4年間、4つの村で300人以上の子どもたちを児童労働から解放し、学校へ通えるよう支援してきました。支援地域では、子どもたちの状況は改善されつつありますが、隣国のブルキナファソやトーゴ、ガーナ国内でもより貧しいと言われる北部からの移民が絶えず、人身売買の疑いのあるケースが多く見つかっています。2013年10月から11月にかけて、ガーナの支援地域をモニタリングしてきたACEスタッフの白木と近藤がガーナのカカオ生産地域の現状についてご報告します。

イベント名 カカオ畑の児童労働って、いまどうなってるの?? ACEスタッフ ガーナ帰国報告会
日時 2013年11月23日(土/祝)13:00~15:00(開場12:30)
※報告会後(15:30~17:30)、ACE2013年度後期総会を開催します
 会場  連合会館 3階 A会議室 (東京都千代田区神田駿河台3-2-11)
JR「御茶ノ水」駅 聖橋口から徒歩5分、地下鉄「新御茶ノ水」駅 B3出口から徒歩0分
 参加費  一般500円 ※ACE会員・マンスリーサポーターと取材の方は無料
※READYFOR? 引換券「報告会ご招待券」をお持ちの方は無料
 申込方法  以下の「申込フォーム」からお申込みください。〆切11/15(金)
※取材の際はメッセージ欄にその旨ご記入ください

イベントのお申込みはコチラから

報告:白木 朋子(ACE 事務局長)

ACE事務局長 白木 朋子

学生時代にインドを訪れ、児童労働を余儀なくされる子どもたちに出会う。1997年ACE設立に参画。ガーナでの支援事業の立ち上げ・運営、森永製菓との連携を進めてきた。明治学院大学国際学部卒業。英国サセックス大学・文化環境開発研究所、開発人類学修士課程修了。2005年4月より現職。共著「わたし8歳、カカオ畑で働きつづけて。」(2007年 合同出版)


報告:近藤 光(ACE 国際協力事業担当)

ACE国際協力事業(ガーナ)担当 近藤光

青年海外協力隊でガーナ、ウガンダでの活動経験があり、2012年4月ACEへ入職。以降、ガーナのカカオ生産地域での危険な児童労働から子どもを保護し、就学を徹底することを目的とした「スマイル・ガーナ プロジェクト」を担当。

ガーナのカカオ生産地にブルキナファソやトーゴからの移民者が増加-人身売買の疑いも

ACEが支援している地域では、最近隣国のブルキナファソやトーゴからの移民が増え、実の子ではなく親戚の子どもであるケースが多く見られています。その子どもが学校へ通わずカカオ畑で働いていることもわかりました。ブルキナファソから移住してきたある家族は、両親と4歳と3歳の2人子どもと、親戚の子である14歳の少女も一緒に住んでいました。親は一度も教育を受けたことがなく、子どもたちを学校へ通わせるよう説得しても、父親は声を荒げて反発するだけでした。ガーナでのカカオ生産を通じてお金を貯めたらブルキナファソへ帰る予定で、学校に行っても意味はないと考えているようでした。

その他にも、より貧しいと言われるガーナ北部から連れて来られ、強制結婚させられ、暴力を受けていた14歳の少女を保護しました。労働や搾取目的で子どもを地域外から連れてくることは人身売買にあたり、深刻な状況が新たに見つかっています。

ACEが支援を行っているガーナのカカオ生産地について

ガーナで2番目に大きなカカオ生産地、アシャンティ州アチュマンプニュア郡の奥地で活動しています。ガーナ第2の都市クマシから車で約3時間かかり、アシャンティ州とウェスタン州の州境にあり、交通の便が非常に悪く、州や郡の行政サービスが届きにくい地域です。住民のほとんどはカカオ栽培で生計を立てています。近年、ガーナ北部や近隣諸国からの移住者も増えています。

  支援期間 人口  子ども人口(18歳未満)
A村 2009年2月~
2012年2月
約800人 約350人
D村 2011年6月~
2014年6月予定  
約1,900人 約950人
B村 約700人 約300人
C村 約400人 約250人

ガーナのカカオ生産地域での支援活動「スマイル・ガーナ プロジェクト」について

カカオ生産地での危険な児童労働から子どもを保護し、就学を徹底することを目的としたプロジェクトです。子どもがしっかりと学校に通うようになることで児童労働を予防し、カカオ農家が継続して子どもの教育に投資ができるよう、カカオ農園の経営を改善し、農家の収入向上を目指しています。これまで4つの村で活動し、今後も活動地域を拡大していく予定です。本プロジェクトの活動資金としてACEでは「チョコ募金」を募っています。

認定NPO法人ACE(エース) 

「世界中のすべての子どもが権利を守られ、希望を持って安心して暮らせる社会」を実現するため、1997年に学生有志が設立した、市民と共に行動し、児童労働の撤廃と予防に取り組む国際協力NGO。2005年にNPO法人化、2010年に認定NPO法人として認定されました。インドとガーナで子どもを危険な労働から守り教育を支援する現地プロジェクトの実施、日本で児童労働の問題を伝える啓発活動、政府や企業への提言活動、ネットワークやソーシャルビジネスを通じた問題解決の活動を行っています。平成23年度 社会貢献支援財団「社会貢献者表彰」受賞、2012年には米国労働省「児童労働撤廃のためのイクバル・マシー賞」にノミネート。

【プレスリリース】ACEスタッフガーナ帰国報告会(印刷用)

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  • カテゴリー:プレスリリース
  • 投稿日:2013.11.08