【2/11】子ども参加歓迎の映画上映会&チョコパーティー開催報告
ハッピー・スマイル・バレンタイン開催報告
バレンタイン直前である2014年2月11日(火)に、東京港区のSHIBAURA HOUSEにて「ハッピー・スマイル・バレンタイン~チョコレートで幸せを届けよう 映画&トーク&チョコパーティー~」を開催しました。
プログラムは3部構成で、Part1ではお子様連れも歓迎の映画『バレンタイン一揆』上映会を行いました。幼稚園や小学生の子どもたちは、映画上映中、別の階でピエロとバルーンで遊ぶこともできました。
Part2では、映画『バレンタイン一揆』上映とACE事務局長 白木朋子によるトーク、「トニーズ・チョコロンリ―」とACE代表 岩附由香によるトークを2ヶ所で同時に行いました。Part3では、フェアトレードチョコを楽しみながら、ACEのガーナでの活動紹介を行うチョコパーティーを行い、盛りだくさんな内容でした。
チョコパーティーにて「ひとくちバレンタイン一揆」の様子
合計で61人の方にご参加いただき、子どもから大人まで「笑顔」溢れるイベントとなりました!
Part1:子どもと一緒に!映画『バレンタイン一揆』上映会
「映画を観たいけれど、まだ子どもが小さくて映画を見ることができない・・・」
そんな声を受け、今回企画されたのが「お子様連れ大歓迎!泣き声もOK!」の上映会。
お子様の声や泣き声も聞こえましたが、他の参加者のご理解もあり、とてもあたたかい雰囲気の上映会となりました。上映後は、ACE事務局長 白木のトークと、参加された方同士が感想を共有する時間もあり、みなさんじっくりと映画について意見交換をされていました。
映画『バレンタイン一揆』に登場する学生たちが奮闘する様子を観て、「フェアトレードチョコレートを広めることの重要性とその難しさ」を感じていただけたようでした。
映画上映中、子どもはピエロとバルーン遊び
保護者の方が5階で映画『バレンタイン一揆』を観ている間、1階では、子どもたちがバルーンピエロのMr.GG(ミスタージージー)と一緒に遊んでいました。お父さんやお母さんと離れ、最初は緊張しながら1階に降りてきた子どもたち。しかし、Mr.GGの手からカラフルな風船の動物が作り出されていくうちに、子どもたちの表情は明るくなっていき、1階は笑顔でいっぱいになりました。赤いうさぎ、黄色いねずみ、緑の子犬などなど。
バルーンづくりを教えてくれたピエロのMr.GG(ミスタージージー)
「ミスタージ―ジー、キリンも作れる?」
「ライオンは?」
次から次へと子どもたちからリクエストが出てきました。子どもたちは自分でも作ってみたいとMr.GGに作り方を教わりながら、長い風船をねじっては重ね、ねじっては重ね、思い思いの動物作りに挑戦し始めました。
最初は丸く並べられた椅子にきちんと座っていた子どもたちですが、Mr.GGに作ってもらった風船の刀を手に立ち上がり、今日初めて会ったお友だちと一緒に遊び始めました。SHIBAURA HOUSEの全面透明の窓に囲まれた広々とした空間は、子どもたちの楽しそうな笑い声と、元気に動き回る熱気、そして空中に舞うカラフルな風船でいっぱいになりました。
上映会が終わり、お父さん、お母さんが1階に降りてくると、自分で作った風船の動物を見せる子どもたち。自分で作った動物や刀をお家にたくさん持ち帰りたいと、トレーナーの背中に差したり、頭にかぶったり、両手に持ったりしている子どもの姿も見られました。バルーンアート名人のMr.GGと一緒に、子どもたちは楽しい時間を過ごせたようです。
報告:ACEインターン 河尾 あい、宇留賀 いくみ
Part2:映画と同時上映『チョコレート業界に立ち向かった男』
第二部のPart2では、1階で『ト二―ズ・チョコロンリー~チョコレート業界に立ち向かった男~』の上映会とACE岩附によるトークを、5階ではPart1と参加者が入れ替わり2度目の映画『バレンタイン一揆』上映会とACE白木によるトークを行いました。
1階は全面が透明の窓に囲まれている空間で、陽が沈んで辺りが暗くなることを見越していましたが、上映までに外が暗くなるかどうか...実は、スタッフ一同少し不安な気持ちでいました。しかし、岩附が挨拶を進めていくうちに次第に外は暗くなり、さっきまで子どもたちがカラフルな風船で遊んでいた空間はすてきな上映会場となりました。1階の上映会場では、椅子が全て埋まるほど多くの方が参加してくださいました。
ト二―ズ・チョコロンリー
~チョコレート業界に立ち向かった男~
原題は “Tony’s chocolonely”。本編はオランダ語・英語ですが、ACEが日本語字幕を制作しました。「アフリカの奴隷労働で作られたチョコレートを食べた罪」で自らを訴えたオランダ人ジャーナリストTeun van de Keuken(愛称トニー)のドキュメンタリーです。西アフリカのカカオ生産国で奴隷売買が行われていることを新聞記事で知ったトニーは、児童奴隷の実態を世間に広めるため「児童奴隷によって栽培されたカカオが原料のチョコレートを食べた罪」で自身を告訴しましたが、訴えは検察に不起訴処分とされてしまいました。それでも諦めず、大手チョコレート製造会社に話を持ちかけるなど、児童奴隷を介在させないチョコレートビジネスを模索し続けました。
「自分で自分を訴えるとはどういうことだろう」と疑問に思いながら上映会に参加された方たちも、トニーの行動力に心動かされ、児童労働のある製品を購入することで、自分もその犯罪行為に加担してしまっている意識をもち、トニーからの「あなたにもできることがある、変えることができる」というメッセージを受け取られたのではないでしょうか。
報告:ACEインターン 河尾 あい
Part3:みんなで「ひとくちバレンタイン一揆」チョコパーティー
Part1とPart2の映画上映後、フェアトレードチョコレートの試食を通じて児童労働について考えていただく「チョコパーティー」を開催しました。パーティーでは、5種類のフェアトレードチョコレートの食べ比べや、事務局長の白木によるガーナでの活動紹介が行われました。
参加者には、チョコレートだけでなくフェアトレードコーヒーやワイン、オーガニックのお食事も楽しんでいただきました。最後は参加者全員で「ひとくちバレンタイン一揆」を行いました。
いつもACEを支援してくださっている方や、初めて映画を見てくださった方々が参加してくださり、普段からの児童労働に対する活動や思いを共有しあえるとても貴重な交流の場・時間となりました。
報告:篠 実紀
ACEとして初めて子ども参加歓迎のイベントを行いましたが、素敵な会場を提供くださったSHIBAURA HOUSEと、子どもたちにバルーン遊びを教えてくださったMr.GGに、この場を借りて感謝申し上げます。上映会やトーク、チョコパーティーでは、参加者同士による意見交換も行い、さらにカカオ産業の児童労働に関心を持ち、自分たちにできることについて考えていただくきっかけになっておりましたら幸いです。
今後もACEは、子どもたちを児童労働から守り、すべての子どもたちが安心して、笑顔で暮らせる社会の実現を目指して活動してまいります。ぜひ、応援よろしくお願いいたします!
ガーナの子どもたちを笑顔にするために
応援よろしくお願いします!
- カテゴリー:報告
- 投稿日:2014.03.03