【ガーナ便り】カカオ産業の児童労働に関する国際会議で発表してきました!
みなさん、こんにちは。ACE事務局長の白木朋子です。暑い日々が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか?
さて、私は7月15日に日本を発ち、コートジボワールとガーナへ行き、昨晩26日に帰国しました。今回の出張の主な目的は、コートジボワールで開催された、カカオの児童労働について話し合う会議への参加と、ガーナのプロジェクトのインパクト拡大に向けた現地訪問でした。約2週間の間にたくさんのことが起き、ご報告したいことがたくさんありますが、まずはコートジボワールでの会議についてご報告いたします。
昨年、Readyforのクラウドファンディングを通じて多くの方々からご支援いただき参加した「カカオ産業の児童労働撤廃に向けたコーディネーティンググループ」(CLCCG)の年次会合に今年も招待され、参加してきました。第8回目の開催となる今年は、コートジボワール政府がホストとなり、2018年7月17日~19日の日程でアビジャンでの開催となりました。
CLCCGは、世界第1位と2位のカカオ生産を誇るコートジボワールとガーナの両政府、米国労働省、チョコレート・カカオ業界の4者の主要メンバーによって構成されており、それぞれの取り組みの進捗を報告しあうために、2010年から毎年1回本会合が開催されています。
年次会合では、上記主要メンバーのみが議論に参加する本会合に加え、NGOや労働組合などの市民社会組織に参加を開くステークホルダーダイアログが設けられ、経験共有や情報交換が行われています。
今年はステークホルダーダイアログに参加するだけでなく、なんと主要メンバーの会議の中で発表する機会をいただきました!めったにない英語での発表は緊張しましたが、ガーナの雇用労働大臣、コートジボワールと米国の政府関係者、世界の名だたるチョコレート、カカオ関連企業の代表者の方々の前で、ガーナと日本で、カカオ生産者、企業、消費者をつなぎながら問題解決をめざすACEの取り組みとこれまでの成果について伝えることができたのはとても貴重な機会となりました。
ガーナの大臣にも「いい仕事をしてくれた」と喜んでいただくことができ、また企業の方にも「君たちは新しい価値を生みだしている」と言っていただけて、本当にうれしかったです。私たちの村全体をターゲットにして、カカオ以外も含むすべての児童労働をなくし、「Child Labour Free Zone」を実現させるアプローチにも関心を持っていただけました。
今回この会議に参加して、「Child Labour Free Zone」を確立していくことは、昨年ガーナ政府が発表した、「児童労働撤廃に向けた国家計画」の中にも書かれていたことがわかりました。ガーナの大臣にも私たちの活動を知っていただくことができたため、今後どのように政府と連携していけるか、ガーナに戻ってからその可能性について話し合う機会を持つことになりました。
会議の後にガーナに戻り、2月からプロジェクトを始めた2つの村を訪問したり、その後首都アクラで雇用労働大臣にお会いして実際に今後のお話をしたりしました。そのことについてはまた別の記事でご報告いたします!
2018年7月27日 ACE事務局長 白木朋子
- カテゴリー:子ども・若者支援
- 投稿日:2018.07.27