幸せへのチョコレート

ACE25周年&1チョコ for 1スマイル15周年 森永製菓の太田社長に感謝を伝えてきました

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森永製菓太田社長に感謝状を届けました

感謝状を持つACE代表岩附(左)と太田社長(右)

ACEは、2009年からガーナのカカオ生産地域の子どもたちを児童労働から守り、教育を支援する「スマイル・ガーナ プロジェクト」を実施してきました。2011年からは森永製菓「1チョコ for 1スマイル」キャンペーンを通じて、対象商品を購入されたお客様からの支援もいただきながら、ガーナの支援地区を拡大し、効果的な仕組みの構築に尽力してきました。その取り組みがベースになりガーナ政府が国の制度として導入を進める「児童労働フリーゾーン(CLFZ)(*1)構築のためのガイドライン」(以下、CLFZガイドライン)策定の支援を行いました(CLFZガイドラインは2020年3月にガーナ政府より発行)。また、国際協力機構(JICA)の委託事業として、児童労働フリーゾーン(CLFZ)の実行可能性を検証するパイロット活動を2020年10月~6月に実施しました。

(*1)児童労働の予防と解決のための仕組みが構築されている地域

現地活動の様子を動画にてお伝え

ACEではスマイル・ガーナ プロジェクトの活動資金を得るために、活動当初は自分たちで寄付つきのチョコレートを販売していましたが、チョコレートの販売を本業としている企業が支援の輪に加わってくださり、長年ご支援いただけたことで、より本質的な児童労働の課題解決にむけた取り組みを進めることができています。草の根の取り組みが国レベルの取り組みへと拡大したのもこの長年のご支援があってこそです。

ACEは今年活動25周年を迎えましたが、企業のサステナブルな取り組みが現在のように活発になる以前からご理解をいただき、共に走ってきた感謝の意をお伝えするために、2023年3月7日、森永製菓の太田栄二郎社長に感謝状を手渡しました。15年続く「1チョコ for 1スマイル」を通じた支援を受けることにより、以前は小学校を卒業して中学校に進学することさえも難しかったガーナの村で、高校や大学に進学する子どもたちが増えたことが、何よりも大きなインパクトになっていることをお伝えしました。ガーナで児童労働フリーゾーンを広げていく今度の展望についてもお話ししたところ、太田社長から「森永製菓は120年以上事業を継続してきており、長く支援することの意義を感じている。これからも支援してきたい。」と力強いコメントをいただきました。

1チョコ15周年キャンペーン ガーナの子どもたちとメッセージ交換をしました

写真左からACE副代表白木、森永製菓太田社長

森永製菓では「1チョコ for 1スマイル」の活動が15周年を迎えるにあたり、限定商品として「1チョコ for 1スマイル<ベイクドチョコ>」を発売し、そのパッケージに記載されているリンクから、お客様からのメッセージを受け付け、カカオ生産国の子どもたちへの応援や感謝の気持ちを届ける取り組みを行いました。また、同じベイクドチョコをカカオの国の子どもたちにも届け、チョコレートを食べてもらう取り組みも行いました。チョコレートを食べた子どもたちからもメッセージが寄せられました。日本とガーナで交換し合ったメッセージは、「1チョコ for 1スマイル」の特設WEBサイトにて公開されています。

カカオ生産地域で児童労働をなくし、児童労働のないチョコレートへ

カカオ生産地域から児童労働をなくすことは、背景に複雑な問題が絡み合っているため、ひとつの企業や団体の個別の取り組みで実現することはほぼ不可能に近いと言えます。業界全体で関係者が連携して取り組んでいくために、JICAの「開発途上国におけるサステイナブル・カカオ・プラットフォーム」ができ、その中に児童労働撤廃のための分科会も発足しました。2022年9月には、「児童労働の撤廃に向けたセクター別アクション」を策定。森永製菓を含めた大手チョコレートメーカや、商社、流通・小売り等の企業やコンサルティング会社、NGO等、18組織が賛同、署名しました(2023年2月現在)。今後「チーム日本」として、カカオ生産地域から児童労働をなくすためのシステムチェンジを起こしたいと対話を開始しています。

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  • カテゴリー:報告
  • 投稿日:2023.03.22