【開催報告】ACE習いごとサークル:楽しい毎日を大切に残すこども写真講座

【開催報告】ACE習いごとサークル:楽しい毎日を大切に残すこども写真講座

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啓発・市民参加事業では「習いごと」を楽しみながらACEの活動や児童労働・子どもの権利を学べる連続企画「ACE習いごとサークル」を2023年1月から始めました。

なにか新しいことを始めてみたい 、ACEや児童労働に関心があるけど知識が全くないから参加していいか迷う、身近な人にも知ってほしいけど真面目なイベントだと誘いにくい…などと感じているみなさまに、気軽に楽しみながらACEのことを知ったり、ご支援いただける場です。

毎回ゲストでお呼びする講師のみなさまにご協力いただきながら、不定期の連続イベントとして様々な企画を行っていきます。

そんなACE習いごとサークルの第3回「楽しい毎日を大切に残すこども写真講座」にフォトグラファー石野千尋さんを講師としてお招きし、2023年7月14日(金)のお昼に開催しました。

子どもってどんな存在だろう?-子どもの権利を知る

今回は子どもや赤ちゃんと一緒に参加されるおとなの方が多かったため、イベントタイトルにもある「子ども」について考えていただく機会として「子どもの権利」についてお話をしました。

また、普段ACEの自己紹介をするときには、児童労働に関連した活動紹介を行っていますが、今回は子どもの権利という視点からインド・ガーナ・日本の活動をご紹介しました。

子ども撮影のコツはこれ!

さあ、お次は講師である石野千尋さんのレクチャーです。サークルは石野さん撮影のお写真の数々を見せてもらいながら進めました。

石野さんご自身も4歳の娘さんと1歳の息子さんの子育て中ということで、最近は子どもを撮影することが多いそうです。そのなかで石野さんが発見した撮影技術を教えていただきました。

子どもを撮るコツ!
  1. 子どもの目線に合わせる
  2. 一歩引いてとる(空間、余白)

写真というものは、「そこで何をしていたか」の情報を残すという意味もあります。そのためには一歩引いて余白や空間と一緒に撮影すると、そのときの思い出が空間とともに写真に残るのでオススメとのこと。このお話のときに、オンライン参加者のみなさんも「なるほどー!」と表情で相槌を打っているのが印象的でした。

撮る▷飾る

撮った写真をみなさんはどうしていますか?スマートフォンに入ったままではありませんか?(ドキっとされた方も多いはず。私もそうでした。)

楽しい毎日を大切に残すためには撮影した写真を飾るのもひとつの方法です。また、「写真を飾る」という目標ができると日々の写真を撮るときに「こういう写真を飾りたいな」とイメージ構想にも役立ちます。

カタチに残すと写真に愛着がわいてくるのも面白いところ。また、プリントアウトしてみると印象も変わり、自分にとって大事だな・心に響くなと思う写真もわかったりするそうです。

そして、日めくりカレンダーにすると子どもが数字を覚えることにも役立つそう。石野さんの娘さんはカレンダーをめくりながら数字を覚えるいい習慣になっているそうです。

記録のおかげで記憶が残る

写真を飾ったりアルバムのようにしておくと、頭の中の記憶として残っていなくても、記憶が記録のおかげで残り、思い出を補ってくれる要素もあります。また別のときに同じ場所へ行ったときに「ここ行ったことある!」などと写真の「記録」のおかげでその子のなかの「記憶」にとどまることができます。

そして家のなかに飾っていつも目に付くところに置くと気分が上がる効果も。実際に家のなかに子どもの写真が飾られていることで「自分は愛されている」と感じ自己肯定感が上がるというデータもあるそうです。

写真を飾ることは、自分にも、家族にもいい効果があることを教えていただきました。

Q&Aタイム

サークル申込時点で受け付けていた質問にもご回答いただきました。

一つ一つに丁寧に答えていただき、回答に添えられていた写真もヒントになるものばかりでした。

心の余裕を持って記録する

サークル終了後、参加者からは、

「明るさの調整など、基本的なことも知らなかったので、とても勉強になりました。写真は「映え」だけじゃなくて記録のツールでもあり、思い出を媒介するものでもあることを思い出させてもらいました」といった感想をいただきました。

今回主催者であり参加した一人として、「心の余裕をもって子どもと接することが大切な時間を撮ることのコツです。その結果、普段の何気ない偶然の出来事を捉えられるようになり、『楽しい毎日を大切に残すことができる』」というお話が印象的でした。

これは子どもの写真のみならず、自然や友人・家族の写真にも言えることかもしれませんね。常に心に余裕を持つと視野が広がり写真も余白の取れたものになる気がしました。早速試してみたいと思います。

おわりに

石野さんとは2017年のチャリティオークションの際に石野さん撮影のお写真を出品していただいたのがご一緒する最初の機会でした。以来、その撮影技術をずっと聞いてみたいと思っていたので、今回このように、写真を見せていただきながら教えてもらう機会を創ることができ、主催者としても大変満足する時間でした。

ACE習いごとサークルは参加費にACEへの寄付が含まれているため、参加して楽しむだけでもご支援となります。お知り合いをお誘いあわせのうえ、ぜひお気軽にご参加ください!次回のサークルもお楽しみに。

啓発・市民参加事業 杉山

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  • カテゴリー:報告
  • 投稿日:2023.08.17