2021年7月2日
投票・買い物・寄付
このコラムもいよいよ最終回。「毎週、ネタに困らない?」と聞かれるが、SDGsやアフリカという大きなテーマ、「NGOなんてアマチュア集団よ、やめときなさい」と言われて奮起したエピソードなど、ネタはまだ尽きず、終わってしまうのに寂しさすら感じる。
さて、ここでクイズです。今日のタイトル「投票・買い物・寄付」の共通点は何でしょう。答えは、どれも「未来への投資」であること。
まず投票。遠からず衆院選がある。どの候補者が当選するかは、私たち有権者の一票にかかっている。例えば、自分の未来に選択的夫婦別姓やLGBT差別の撤廃がほしいなら、それを推す候補者を探して、応援することもできる。次に買い物。エシカル(倫理的)でサステナブル(持続可能)な商品を選ぶことも、投票と同じように、その企業を応援し投資していくことになる。
そして、寄付。寄付は自分が欲しい未来への意思表示であり、取り組む人への応援であり、願いを形にして残す未来への投資だと思う。実際、ACEの活動も寄付で支えられ、中には自分の遺産の寄付先として遺書に書いてくださる方もいる。
現在もクラウドファンディングに挑戦中だ。「今こそ、児童労働撤廃」で検索していただけたら、そちらでまたお会いできます。半年間、ありがとうございました。
NPO「ACE」代表 岩附 由香
(2021年6月29日の東京新聞・中日新聞夕刊コラム「紙つぶて」に掲載)