児童労働が2億1500万人から1億6800万人に減少 | 世界の子どもを児童労働から守るNGO ACE(エース)

児童労働のない未来へ-NPO 法人ACE代表 岩附由香のブログ(single-blog)

児童労働

2013年9月30日

児童労働が2億1500万人から1億6800万人に減少

児童労働が大幅に減少したと9月23日にILOが発表しました!

22日の夜にその数が減ったことを確認していたのですが、まずACEのプレスリリースを出さなくては・・・と思って、23日から書き始めてから実際にリリースしたのが27日だったため、なんかもうすっかりやりきった感があって、このブログに書くのを忘れていました!

長くかかって、やっと出したリリースはこちら:https://acejapan.org/info/2013/09/10864/

児童労働が大幅に減少したというのを見たときは、ちょっと驚きました。グローバルな経済的な不況もあったし、そういうものの影響でより条件の悪い労働状態に子どもたちが陥るのではないか、と考えていたのです。

4年ごとの発表なのですが、前回のようにちょっと減少するぐらいかな、と想像していたのが、はるかに多い減少幅で、びっくりしました。

もちろん、減少したといっても、1億6800万人というのは日本の人口より多い数字。

日本全国が児童労働者で覆われる姿を想像してみてください。・・・悲しいし、ぞっとします。

日々繰り返す単純労働で、貴重な子ども時代が過ぎ、1億6800万人もの子どもが持っている可能性が、
どんどん失われていっているのです。世界にとって、こんなにもったいないことはありません。

その一方で、今回のような減少の背景には「取り組み増加」があるとILOは分析していて、
ILO条約の批准にもとづく取り組み増加や(児童労働のモニタリングシステム等)、
また教育や社会的な保護のための措置を各国政府が熱心に取り組んだことが、児童労働の大幅減少に
寄与しているそうです。実際にACEでもインド・ガーナでの取り組みを通じ、児童労働を撤廃することが
可能であることを、証明してきました。

であるなら、より多くの取り組みを進めることで、児童労働の撤廃は可能ということ。

ACEはNGOとして現地のプロジェクト実施だけでなく、日本で企業、労働組合などとパートナーシップを組み、
また市民も巻き込んだ児童労働撤廃の具体的な取り組みをすすめてきました。

これからも多くの具体的な取り組みを増やしていけるよう、活動をすすめていきます。

活動をすすめていくために重要なのは、ともに活動をすすめ、協力してくれる仲間を増やしていくことです。
寄付をしていただくのも、そのひとつ。

ACEでは、マンスリーサポーター(毎月の継続的な寄付)やビジョンサポーター(1口10万円の一時寄付)
を募集しています。よろしければぜひ、ご協力を!

マンスリーサポーター:https://acejapan.org/support/monthly/

ビジョンサポーター:https://acejapan.org/support/vision/

 

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