年下の子どもにまざって勉強するエドワードくん(ガーナ)
ガーナのアシャンティ州の村の小学校に通うエドワードくん(仮名)。両親と6人兄弟の8人家族です。お父さんはカカオ農家として土地を借りてカカオを栽培し、生計を立てています。
調査のために初めて村を訪ねた2008年3月、エドワードくんは14歳でした。1つ年上のお兄さんと一緒に小学4年生の教室の一番後ろの席に座っていました。入学するはずの年齢のときに入学できなかったため、年下の子どもたちと机を並べて勉強していました。ガーナでは幼稚園から制服を着なければなりませんが、エドワードくん兄弟は制服を着ていません。ペンやノートも持っていませんでした。
家を訪ねて話を聞くと「畑で働いたほうが家族のためになると思って学校を休んで畑仕事をするんだ」とエドワードくん。お父さんと一緒に一日中、カカオ農園で草刈りや収穫したカカオの実の運搬などをしていました。「制服や靴がないから、行く気がしない」とも言っていました。お父さんは「子どもたちは学校よりも農業に関心があるので畑仕事を任せているんです」と言います。
制服を着て元気に学校へ通えるように
2010年1月。再び村の学校を訪ねると、エドワードくんは6年生のクラスで制服を着て、一番前の席に座って一生懸命勉強していました。夢はサッカー選手になること。毎日休まず元気に学校通っています。ACEがスマイル・ガーナ プロジェクトを通じて、両親に児童労働の危険性や子どもたちへの教育の重要性の啓発を続け、学用品の支給などを行ってきた成果です。
エドワードくんのような子どもたちが、一人でも多く元気に学校へ通えるように、今後もACEはスマイル・ガーナ プロジェクトを行なっていきます。ぜひACEの活動にご支援・ご協力をお願いします。
1,000円で子ども1人の給食1カ月分を支援できます
ACEはガーナのカカオ生産地域で働く多くの子どもたちを児童労働から守ってきました。今もなお助けを必要としている子どもたちがいます。そんな子どもたちを守るため、スマイル・ガーナ プロジェクトの実施を支える「チョコ募金」へのご協力をお願いします!
ガーナのカカオ生産地域の子どもたちを支援「チョコ募金」
アフリカのガーナで子どもたちの生活改善と教育を支援する「スマイル・ガーナ プロジェクト」実施に使わせていただきます。「しあわせを運ぶ てんとう虫チョコ」の売り上げの一部もチョコ募金として、子どもたちに笑顔を届けます。
- カテゴリー:子どものエピソード
- 投稿日:2010.04.30