ノーベル平和賞受賞者カイラシュ・サティヤルティ氏来日のお知らせ(2016年5月13日~17日)
ノーベル平和賞受賞者カイラシュ・サティヤルティ氏来日のお知らせ(2016年5月13日~17日)
【ニュースリリース】
30年以上にわたり世界の児童労働問題の解決に取り組んできたインドの人権活動家カイラシュ・サティヤルティ氏が、5月に受賞後初来日されることになりました。
カイラシュ・サティヤルティ氏はその功績によって、パキスタンのマララ・ユスフザイ女史と並び、2014年10月にノーベル平和賞を同時受賞されたことでも知られています。
世界の子どもを児童労働から守るために活動する特定非営利活動法人ACE(東京都台東区 代表 岩附由香)は、国連の「持続可能な開発目標」(Sustainable Development Goals」のなかで設定されている「2025年までにすべての形態の児童労働を終焉させる」という目標達成に向けた取り組みの一環として、児童労働問題に関する日本国内における認知度向上と、その解決に向けて問題意識の共有を広げることを目的として、ノーベル平和賞受賞者の人権活動家カイラシュ・サティヤルティ氏を招聘し、同氏とともに各地で様々な催しを行います。
ノーベル賞受賞後初となる今回の来日中(2016年5月13日~17日)、カイラシュ・サティヤルティ氏は、世界の活動機関が集う 「2025年までに児童労働を終焉させる(SDGターゲット8.7)戦略円卓会議」 に出席するほか、ACEが児童労働ネットワーク、NGO労働組合国際協働フォーラム 児童労働グループとの共催により開催する一般受講者向けシンポジウムなどでの講演も予定されるなど、直接同氏のお話しを聴くことができる貴重な機会となっております。
また、伊勢志摩で開かれるG7サミットに先駆け、議長国となる日本が児童問題解決に向け先進国首脳の間での主導的役割を果たすよう協力を要請したいとの考えから、政府首脳や議会関係者との懇談会の実施も予定されています。
5月13日(金) | 「2025年までに児童労働を終焉させる(SDGターゲット8.7)戦略円卓会議」に参加 |
---|---|
5月14日(土) | G7教育大臣会合シンポジウムでスピーチ “The Power of Education”(於・倉敷アイビースクエア) |
5月14日(土) | 公開シンポジウム 来日記念公開シンポジウム「私からはじまる児童労働のない未来」へ登壇 (於・文京学院大学 本郷キャンパス) |
5月15日(日) | 被災地視察・親子プログラム「被災地から世界につながろう!親子で描く、これからの社会」(於・宮城県山元町) |
5月15日(日) | 宮城学院創立130周年記念 ホームカミングデー講演会(於・宮城県仙台市) |
5月15日(日) | ACEチャリティ・パーティ(於・帝国ホテル) |
5月16日(月) | 議員会館で講演会 |
5月16日(月) | 「ゲリラシネマ」〜『THE TRUE COST』特別上映イベント@代官山 |
5月16日(月) | 一夜限りの「値段のないレストラン」@表参道 |
※イベントの名称は2016年4月11日付プレスリリース発行時から変更、および追記されたものがあります。当ページに記載されている内容が最新のものです。
参考資料
カイラシュ・サティヤルティ氏について
・「カイラシュ・サティヤルティ子ども財団」創設者
・「児童労働に反対するグローバルマーチ」名誉代表
・ 2014年ノーベル平和賞受賞者
1981年から長年児童労働問題に取り組み、救出やリハビリ施設の運営などを行うインドのNGO、BBA(子ども時代を救え運動)を創設。これまでに過酷な労働から解放した子どもの数は85,000人に上ります。児童労働に反対するグローバルマーチの構想を提案、1998年に5大陸で市民を巻き込みマーチを実現。これが契機となり、1999年にILOの第87回総会で「最悪の形態の児童労働条約」が採択されました。教育のためのグローバルキャンペーンの創設者として、各国の教育支援動員を推進し、市民社会運動の成功事例をつくりました。また、児童労働のないカーペットのラベル“Good Weave”を創設し、消費者の意識啓発にも努めてきました。2014年、マララ・ユスフザイさんと共に「子どもや若者の抑圧、またすべての子どもの教育を受ける権利に対する闘い」の功績を認められ、ノーベル平和賞を受賞いたしました。
BBA(子ども時代を救え運動): http://www.bba.org.in/
カイラシュ・サティヤルティ子ども財団 : http://satyarthi.org/
児童労働に反対するグローバルマーチ : http://www.globalmarch.org/
カイラシュ・サティヤルティ氏について(2014年10月13日付プレスリリース):https://acejapan.org/info/2014/10/13218
「2025年までにすべての形態の児童労働を終焉させる」 ための取り組み
2015年9月に国連で採択された「持続可能な開発目標」(Sustainable Development Goals; 2016年1月に発効)は、2030年までに解決するべきグローバルな課題を明示し、パートナーシップを通じ世界を変革させることを目的としており、 その一環として、「強制労働、現代の奴隷、人身取引を撤廃するための即時の効果的な措置をとり、子ども兵士の採用と使用を含む最悪の形態の児童労働の禁止及び撤廃を確保し、また2025年までにすべての形態の児童労働を終焉させる」ことを明記しています。これらのゴールやターゲットの達成に向けて、世界では様々な国際機関や団体が連携を組んで戦略が練られています。
認定NPO法人ACE(エース)
世界中のすべての子どもが権利を守られ、希望を持って安心して暮らせる社会を実現するため、市民と共に行動し、児童労働の撤廃と予防に取り組む国際協力NGO。2014年にノーベル平和賞を受賞されたカイラシュ・サティヤルティさんが呼びかけ、世界103カ国で行われた「児童労働に反対するグローバルマーチ」を日本でも実施するため、1997年に学生5人で設立。インドのコットン生産地とガーナのカカオ生産地で危険な労働から子どもたちを守り、日本で児童労働の問題を伝える啓発活動、政府や企業への提言活動、ネットワークやソーシャルビジネスを通じた児童労働問題を解決するための活動を行っています。2005年にNPO法人化、2010年に認定NPO法人として認定されました。平成23年度 社会貢献支援財団「社会貢献者表彰」を受賞、2012年には米国労働省「児童労働撤廃のためのイクバル・マシー賞」にノミネートされています。
【プレスリリース】ノーベル平和賞受賞者カイラシュ・サティヤルティ氏来日のお知らせ
プレスリリース
- 本件に関するお問い合わせ
- 認定NPO法人ACE(エース)
担当:桐村(キリムラ)
TEL: 03-3835-7555 FAX:03-3835-7601
Mail: press@acejapan.org
*日程が限られているため、取材のご希望に関してはご相談させていただくことがあります。 あらかじめご承知おきいただきますよう、よろしくお願いいたします。
- カテゴリー:プレスリリース
- 投稿日:2016.04.11