2024年3月31日
【岩附通信vol.38】バレンタインにまつわるエトセトラ
2月14日のバレンタインデー、みなさんはどう過ごされましたか?
ACEでは今年は25周年記念で作成した「アニダソ」チョコレートをいろいろな場でお手に取っていただけるよう、広報活動に勤しんでいました。
このチョコレートの名前「アニダソ」は、ガーナのチュイ語で「希望」という意味。
児童労働をなくしていくこと、そして子どもを搾取せずともチョコレートができるようチョコレート業界自体がシフトしていけるよう、ACEが取り組んでいる「しあわせへのチョコレート」プロジェクトで見えてきた希望が、込められています。
(詳しくは、ぜひこちらをご覧ください:【連載記事】The Journey of ANIDASOƆ: 25年間の「希望」をつなぐチョコレート )
そのためバレンタインといえばACEにとっては「繁忙期」。
かつて、「しあわせを運ぶ てんとう虫チョコ」という商品をACEでも販売していたのですが、その頃はスタッフの夢にてんとう虫のチョコが出てくるほど、スタッフみんな文字通りチョコまみれになっていました。
先日、外部の方とある事柄の実施時期を検討する中、ACEスタッフが口々に「そうですねぇ、バレンタイン後ですかねぇ(バレンタインまでは忙しいので)」というのを聞いて、その方ははじめ「バレンタインって、そんなに個人的に大事な行事なんだ、ACEのスタッフは乙女だなぁ」と思われていたそうです。
それを聞いたスタッフは「いえ、違います、仕事です」とバッサリ(笑)。
ACEでは、全員自宅からのリモートワークのため、毎日13時半に「昼ミーティング」と題して15分、集まって点呼をする時間があります。
点呼の代わりに日直さんがお題を出して、それぞれ一言応えるのですが、その中で「バレンタインの思い出」というお題が出ました。
中学の時男の子に公園で渡したという甘酸っぱい思い出や、小学生の息子さんに「恋って何?」「愛って何?」っと最近聞かれたエピソード等、さまざまなエピソードが繰り広げられ、私もいろいろ思い出しました。
小学校の時、男の子に手作りチョコをあげて、お返しにもらったキャンディーの入った缶に「好きな子ランキング」の紙が入っていたこと(2位で嬉しかったので覚えている)や、アメリカの公立高校に通っていた時は、1ドルでバラが1本買えて、バレンタインデー当日どれだけそのバラを抱えているかで人気がわかることなど。
おとなになってから嬉しかったバレンタインといえば、2012年、ACEのガーナでの児童労働撤廃プロジェクト、スマイル・ガーナ プロジェクトに参加している子どもたちから、詩が届いたときです。
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もし毎日がバレンタインデーだったら、
毎日みんなに伝えたいことがある。
世界のひとりひとりに味方になってくれる人がいたらいいのに
強い意志をもってねばりづよく仕事をし
子どもたちに機会と権利を与えてくれる
重荷を軽くし、笑顔をもたらしてくれる
そんな、「スマイル・ガーナ プロジェクト」みたいな人が
みんなにもいたらいいのに
そうすれば、世界はもっと生きやすくなる
そんな素晴らしい世界になったらいいのに
ACE、そして日本のみなさん、
あなたは私のバレンタインです。
わたしの人生をゆたかにしてくれた、そんな特別な存在です。
(以下略)
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詩の全文はこちらから:ガーナの子どもたちからバレンタインメッセージが届きました
スマイルガーナへの支援は、ACEの「てんとう虫チョコ」を買ってくれている人たちがいるから、寄付をくれている人たちがいるから、成り立っているんだよ、というのを伝えていたので、この詩はチョコまみれになっていた私たちにとって、本当に励まされるものでした。
アニダソも500円が寄付となるチョコレートです。
よろしければ手に取っていただき、こんなガーナの子どもたちの話をどなたかとしていただき、みなさんのバレンタインにまつわる思い出に添えていただけたら嬉しいです。
アニダソ販売店の情報はこちらから:アニダソチョコレート取扱店
PS. ACEのチョコレートと児童労働への取り組みのこれまでと、世界の動向を書いた記事が朝日新聞のwith Planetで掲載されました。
よろしければそちらもぜひ、ご一読いただき、周りの方にご紹介いただけたら嬉しいです。
朝日新聞 with Planet|甘いチョコの苦い現実 児童労働撤廃に向けた歩みと最新の動きとは?
2024年2月 ACE代表 岩附由香
※「岩附通信」は、会員・子どもの権利サポーターの方の特典として毎月1回配信しているコンテンツですが、配信から一カ月以上が経過したものは代表ブログにて一般公開しています。