児童労働のない未来へ-NPO 法人ACE代表 岩附由香のブログ

もし、22歳のあの夜に一晩寝ないでACE設立趣意書を書いていなかったら。
もし、22歳のあの秋に「一緒にやらない?」と現事務局長の白木に電話していなかったら。
今の私もACEも、児童労働から救出した1000人以上の子どもの笑顔もなかったかもしれません。

そんな私の経験から、あまりにも多すぎる今の社会の心配事を減らすために
「行動を起こす Take Action」することが、思っているよりは難しくないこと、
そして自分の小さな行動が「違いを生みだす make a difference」することなど、読んだ人が感じ、NPO/NGOに関わり始める一歩を踏み出す「背中ポン」になることを願って、日々のことを綴っているのがこのブログです。

2004年からブログをはじめ、2013年のACEウェブリニューアルにあわせて引っ越しました!
代表ブログの内容は基本的に私個人の意見・思想ですが、ACEの活動紹介・報告の場にもなっています。

お知らせ・報告

2017年10月6日

ソーシャル・イノベーション・サミット2017 参加報告(その2)

さて、私が登壇したセッションは、「コレクティブ・インパクトの最前線」と題されたセッション。今回、「企業連携/児童労働のイノベーター」というタイトルで参加させてもらったのですが、そもそも今回の参加動機が不純(?)のため、正直、「何を話せばよいのだろう・・・」と、自分が貢献できる度合いに全く自信が持てぬまま、「こんな分野でコレクティブインパクトを起こしたいでーす」というプレゼンを作って送り、今年2度目の神石高原入り。

一緒に登壇したのは、ザ・PWJの大西さん、日経BP酒井さん、RCF藤沢さん。それぞれ面識はあり、お付き合いも多少あるけれど、この組み合わせでどんな話が展開されるのかが未知数でドキドキ。(正式なプログラムはこちら

当日の様子はこんな感じ(神原さん撮影を拝借)。

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事前にモデレーターのFundrex平尾さんから頂いたメールには、このセッションの進め方が詳細に書かれており、「はじめに自己紹介兼ねて5分を話したのちに・・・(中略)最後にメッセージを一字、紙に書いて出してもらいます」とあった。

一字!漢字一字。これは事前に考えておかないと出んわ・・と、広島駅から福山駅に移動する新幹線(30分弱)の間に、ちょっと考えたら浮かんできた文字があり、おし!これで行こう!と決めて、セッション前に「漢字一字だよね?」と確認したところ、これが「漢字一字」ではなく「一言」だった、ということが判明(笑)。

びっくりしたー(というか平尾さんが私の勘違いにびっくりしていた<笑>)。

でもなんかいまさら変えられず、そのまま漢字一文字で発表しました。

セッションの内容は自分が登壇していたところは緊張もあってかあまり覚えておらず、なのですが、大西さんが「NPOはもっとお金を上手く使って投資、回収できるはず」「れつごをとってくれる銀行が必要」と、お金の流れのイノベーションの必要性をいっていたこと。実はこの登壇中、「れつご」(劣後)の意味がわからなくって、後で大西さんに聞いたところ、銀行がお金を貸すときに、債権者として返してもらうのは一番最後でいいですよ、と言ってくれることらしく。何十歩、何百歩も先を行っている大西さん、私の貧弱なボキャブラリーと知識ではついていけないことが多く・・・反省というかなんというか。

で、私の発表した、漢字一字はなんだったか、というと。

「破」

突破、とか破る、の字ですね。

ディズニー映画の「メリダとおそろしの森」を見たことがある方は、メリダがそれまでの伝統を破り、自分で結婚相手を決める、ということをしていい、と熊になっちゃったお母さんが「破る」ジェスチャーをしているところを想像してください(知らない方はなんのこっちゃだと思いますが、ごめんなさい)。

時代遅れのルールは、破っていいんじゃないか。そういうルールを疑ったり、デフォルトとしてととらえるのではなく変えたり、新しく作ったりしてもいいんなじゃいか。もちろん人権など犯してはいけないルールはあるけれど、これからイノベーションを起こすには、もっと積極的に破っていってもいいんじゃないか、そんな話を、しました。(そして、すみません、単なる、思いつきです・・・)

当然このセッションもバズセッションがあり、周りの人と意見交換をしたのですが、登壇者でバズっている写真(事務局撮影)がこちら、

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大西さんが良い笑顔!ラーちゃんもよしよしされてうれしそう。

 そして事務局から送られてきた写真には大西さんと岩附のツーショットも!
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 とっても光栄なツーショット。

そして私がまぶしそーに大西さんを見ております(睨んでない、睨んでないです。目がもともと細いんです。)

いやー、なんでもっとにこやかに聞いていなかったんだ私、そして顔がむくんでいるわー、とこの写真見て反省。実は前の日遅くまで・・・飲んでたんですよね。前日の91日(金)は広島市内で開催された「平和のためのマーケティング経済人ミニフォーラム」に参加して、ダイバーシティーのワークショップに登壇していたんです。そこでご一緒させていただいた方々と、レセプション終了後に2次会をしてしまい、2日の朝に広島から福山に新幹線で移動したのですが、瞼が重そうなのはそんなわけで、決してぶすっとふてくされているわけではありません。

憧れの大西さんとのせっかくのツーショット写真の私の残念さはさておき、報告はまだまだ続きます。

 

お知らせ・報告

ソーシャル・イノベーション・サミット2017 参加報告(その1)

9月2日、3日に広島県は神石高原町で初めて行われたソーシャル・イノベーション・サミット2017に参加してきました。

日本ファンドレイズ協会の鵜尾さんから「来ませんか」とお声がけいただいたとき、間髪を入れず「行きます!」と答えてしまったこのサミット。(週末の予定は家族と要調整のため、家族が期待している模範解答は“ぜひ伺いたいのですが、家族の予定を確認して改めてお返事いたします”です)

私がどうしても行きたいと思ったその理由の一つは、この主催団体であるピース・ウィンズ・ジャパンの代表理事、大西さんにまた会って、インスパイヤされたかったから。

私にとって大西さんは、“Think outside the box”の実践者。発想も実行力も凄すぎて、刺激的過ぎて、半年に一度くらい、そういう強い刺激を受けると自分も少し枠を外れて考えることに近づけるような気がするから。

行って参りましたので、ここから何回かに分けて、報告を書かせていただきます。

→ プログラムはこちら

オープニングセッションは、日本ファンドレイジング協会鵜尾さんのアゲアゲモデレーションの中で、大西さん、神石高原の町長で地域活性化のスペシャリスト入江さん、サンデーモーニング出演がいつもまぶしいジェンダー専門家といえばこの方、大崎さん、ピースウィンズのワンコ担当理事(とご本人がおっしゃっていたのですが、この日着てらっしゃったTシャツもワンコでした)、東大大学院教授の渋谷先生、ロート製薬会長の山田さんが出演。

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あと、「ホモサピエンスには任せておけん、ということでお犬様代表として」(という大西さんによる紹介)ラーちゃんがそろそろーっと出てきてみんなの足元にすりっときてくるっとしっぽまいて座ってました。かわいい・・これだけでもかなり癒される・・・。

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事務局が送ってくれた写真の中に、オープニングセッションでのバス・セッションで私が話している姿が写っていました。ちなみにすっごい良い表情で私の話を聞いてくれているのはBusiness Insider Japanの編集長、浜田敬子さん。浜田さんとはこの時にはじめてきちんとお話ししたのですが、今回参加して出会えて本当にうれしかった方のお一人。浜田さん登壇のセッションでは、首がちぎれるかと思うくらいうなずき「すんごい首降ってる人がいると思ったわ」と言われました(笑)。同じグループでお話しているのは、鳥取県からご夫妻でいらっしゃっていたお2人。科学的な有機農業、どろんこ幼稚園など、このお2人のされていることも、とても興味深かった!こういう地域も、分野も異なる方々と出会えるのも、このサミットならでは、ですね。

ここから何回かに分けて、当日の様子や私が思ったことを報告していきます!

ソーシャル・イノベーション・サミット2017 参加報告(その2)

児童労働

2017年9月13日

NGO Forum for Alliance 8.7

2017年9月12日、13日と、世界中から現代奴隷・児童労働などに取り組む NGO の代表者が集まる会議、NGO Forum for Alliance 8.7 がロンドンで行われています。 Working together to end modern slavery and child labour という副題の通り、SDG8.7 の、現代的奴隷・強制労働・人身売買・児童労働の撤廃に向けて、NGO としてどのように ILO が提唱している国際枠組み”Alliance 8.7″に engage していけるのか、といことを探るための会議です。
http://www.alliance87.org/

 

今回のこのフォーラムの主催団体、The Freedom Fund は 2014 年に複数の団体・フィランソロピストが立ち上げた団体。現代的奴隷に取り組む団体です。 Global Slavery Index を発表しているWalk Free Foundation などとも、姉妹団体のような形のようです。
https://freedomfund.org/

 

 

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The Freedom Fund CEO の Nick Grono さんがレセプションにて挨拶

 

今回の会議への招待は、私が Global March Against Child Labour の理事であるからのようで す。急な招待で、日本ですでに予定していた講演の講師を白木に交代するなど、ご迷惑をおかけ してしまったのですが、世界の同じ問題に取り組む団体の代表レベルの方々が集まる会議に、ど うしても行きたい!となり、無理いって参加を決めました。

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レセプションにて、児童労働に反対するグローバルマーチ代表の Tim さん、フィリピンで児童労働 に取り組む Cecilia さんと

 

細かいことですが、空港には私の名前を持ったタクシードライバーが待機してピックアップしてくれ て、先進国の NGO でも渡航費も宿泊費も全部もってくれて、本当に助かります。(こんな大事にさ れている感じの NGO の会議はなかなかありません)

 

ちなみに The Freedom Fund は現代的奴隷、強制労働、児童婚などの問題に取り組むイン ド、ネパール、エチオピア、タイなどの団体と連携して、8,923 人を解放してきた、とその 報告書にはあります。今回の会議は、そのようなプログラムを担うパートナー団体を含む、 約 65 人以上が参加しています。

 

1 日目の午前は、ILO で Allaince8.7 を主に担当している Beate さんに質問を投げかけるセッションと、それをもとに、5つのグループに分かれて、NGO がどのようにこの Allianceに engage していくべきか、障害やチャレンジはなにか、ということを話し合いました。

 

私は事前にそのグループディスカッションの Rapporter を依頼されていました。どのような経緯で私に白羽の矢が立ったのか全くわかりませんが、参加者の前で話さないと、日本から NGO が来ているということすら認識されない可能性があります。これはチャンス!と、 やります!といいました。

 

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私のグループは、タイ、ガーナ、ヨルダン、パキスタン、コスタリカ、イギリス、アメリカ、、 日本、ヨーロッパから、12 人。同じ Global March の理事であるコスタリカ出身の Virnigia に書記をあらかじめお願いし、1 時間ちょっとの議論を行い、それをまとめて全体に報告す る、という役目でした。

 

日本語でワークショップをやって要点をまとめるのは普段慣れているのですが、英語でやるとなるとまたちょっと別です。また、ビジュアルも何もないと、10 分間、ノンネイティブのわかりにくい英語の報告をただ聞くのでは、聞いている方も印象に残りずらいと思い、急 遽、まとめを作って、発表しました。(ちなみにでかいフリップチャートは、グループディ スカッションをファシリテートしながらも、使いました。)

 

要点をまとめ、与えられた時間内に、同じグループからの追加コメントができる時間ものこして報告を行い、無事役目を果たせたと思います。コメント追加ありませせんか、とグルー プメンバーに問いかけたら、パキスタンからの参加者が手を挙げてくれて、コメントがある のかと思ったら。「OK だよ!」というサインでした。

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そもそも現代的奴隷をどう定義したらいいのかについては、この後詳しく書こうと思いま すが、この会議に参加して感じたことは「日本の NGO とつながっている団体がほとんど皆 無」だったということです。

 

会議前日のレセプションで、欧州をベースに世界各国に事務所を持つ比較的よく知られて いる国際 NGO の会長さんにお会いしたのですが、

 

「日本に NGO ってあるの?あなたが、日本の NGO の人で会う初めての人よ」
(彼女はボランティアで会長をやっているそうなので、プログラム実施にかかわったこと がない故かもしれなませんが)

 

と言われたり、

 

米国の人身売買に取り組む団体(日本にも関係団体があり)の人から 「こういう会議に日本人がくるって珍しいよね」と言われたり。

 

いい悪いではなく、とにかくそういうリアクションがあったことがひとつ。

 

そしてもうひとつは、この同じ2人の人と話をする中で、例えば日本に消費者教育推進法が できたり、ACE が消費者教育向け教材を販売しそれが自己財源にもなっているという話や、 休眠預金法の話などをする中で、このお二人が「そうなの!もっと聞かせて!」「それって すごいいアイディアだよね!」というようなリアクションがあったことです。

 

つまり、日本の市民社会で起きていることや、日本の NGO がやっている Good Practice は、 他国で活動を展開している NGO にとっても、inspirational であり学ぶものがあるかもし れない、ということなんです。 こういう国際会議に来ると、「とにかく学ばせてもらう」というマインドにどうしてもなっているのですが、今日 1 日を通じて私が感じたことは、「児童労働については、やはり自分はエキスパートの域に入っている」ことと、「大局的にアドボカシーの機会をとらえようと している少ない人の1人かもしれない」ということです。

 

私のグループでの発言や、全体会でのコメントを聞いて「君は Big Picture を捉えているね」 と言ってくださった方がいて、ああ、そうなのかもしれない、と思いました。 児童労働に関する ILO 条約の内容、定義、ILO のグローバル推計の出し方やその背景、国 連ビジネスと人権指導原則にからめた動き、SDGsや HLPF(High Level Political Forum)の動き、その関連するすべてを網羅してわかっている人は、その会場にいるごく少数、もしかしたらほとんどいなかったかもしれない、とうことです。

 

自分でそんなことをいうのもおこがましい感じですが、驚きとともに、そういえばかれこれ 20 年間、児童労働一筋でやってきているもんなぁ、いろいろなアドボカシー活動にも参加させてもらってきたもんなぁ、とその蓄積が自分の中に確実にあることを、確認したのでした。

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Dinnerの様子

 

日々是発見

2017年8月24日

願ってアンテナを立てておく

今日は国際オーガニックEXPOのセミナーに登壇。
https://organic-expo.jp/(今週土曜日まで!)

山口真奈美さん(コントロールユニオン日本などで活躍する認証業界の第一人者)からのご指名だったため、
いそいそと出かけていきました。
いろいろなところでご一緒している、先日も事務所に来てくれたばかり(私は喉がはれて
入院してて会えなかった)末吉里花さんと、今日初めてお会いした、温野まきさんと。

15分のそれぞれの発表はみんな時間を守り、残りのトークセッションも真奈美さんの
素晴らしいモデレーションで話しました。

オーディエンスがいなかったらどうしよう、と思っていたのですが、
席を立つ人もほとんどいなくて、立ち見もあり、よかったです。

その中で、森永製菓さんとのコラボの話でオーディエンスから「どのように実現したのですか?」
とご質問をいただいたので、
「児童労働のないチョコを作りたい!っと、なんのコネもないところから願っていて、
まずその願いをもって、それでアンテナを立ててたら、紹介された、言いふらすのも
大事かも」
というような話をさせていただいたのですが、

そうしたら!

トークセッション終了後に、名刺交換をさせていただいた方が、
チョコレートの関係でお会いしたいなぁと思っていた会社の方で!
オーガニックとはそれほどご縁がなさそうな業態の方なので、まさかここにいるとは思わなかった
のですが、私が「この企業とやりたい!」とACE内のMTGで話していたところだったのです。

びっくりー!!!!

そして嬉しいーー!!!!

9月にお会いするアポイントを取らせていただくことになりました。

願っていたら、引き寄せちゃった!っという感じです。

実現したらすごい嬉しいなぁ。

そんな機会をいただいた真奈美さんに、本当に感謝です。

場内でオーガニックコットンを広められている皆さんとご挨拶して、真奈美さんプロデュースOrganic Lifeコーナー
で木のぬくもりが気持ちい家具や画期的なパーティションをいつか使えるといいなと妄想して、
帰途につきました。

About myself 自分のこと日々是発見

2017年8月17日

ブログを書くということ

前回更新からかなり時間がたってしまいました、この代表ブログ。

先ほどACEスタッフでMTGをしていたら「自分がACEのスタッフ募集へ応募するときに、代表ブログを読んで、そこに書いてあるリアルな感じがよかった」という職員のフィードバックを受けました。

更新しなくちゃ、更新しなくちゃ・・・と思ってはいるのです。

でも、つい携帯でさっと更新できるFacebookに流れてしまい、このブログ更新をかなりの間怠っておりました。

講師依頼をしてくださる方の中には、かなり昔の投稿まで読んで、ご依頼してくださる方とか、いらっしゃるんです。

それでもなかなか更新できずにいたのですが、とにかく何も考えず、これといってネタもないけれども、とにかく今日は更新してみよう、と思って、書いてみました。

実はつい最近、喉が腫れて軽く入院したりなんぞしまして、点滴につながれて寝そべっていなくてはならない時間があったもので、この半年を振り返る機会がありました。

人はつい、「できなかったこと」「できていないこと」にフォーカスをあたがちなのですが、この半年間実にいろんなことをやってきたなぁ、と。

特に大きかった変化は、3月に「児童労働に反対するグローバルマーチ」の理事になったことです。この国際組織の理事になったことで、入ってくる情報量と質が1000%ぐらいになり、今年11月に開催される児童労働の国際会議へのアドボカシーを含め、英語で考え、発信する機会がドワッと増えました。

なんちゃって帰国子女ではあるものの、英語を書くこと自体はあまり得意ではないため、メールひとつにとっても、意外と時間がかかったりします。ましてや、「この文書の、ここの部分に、こういうことを足した方がよいと思う」という政策提言系のものは、文書を読み込み考える時間+それを英語でどう表現すべきかを考える時間を含めかなり時間がかかります。

今年の秋は、9月、10月、11月と連続で国際会議への出張があり、中にはプレゼンをする機会もあるため、英語の勉強含め、やっていかなくてはならないなぁ、と思っているところです。

なんでもない近況報告になってしまいましたが、ひとまず「ブログを更新する」という目的を今日は達成したということで、これをいかに続けるかを考えながら、今日はここで終わりにします。

こんな不定期更新ブログでも、読んでくださる方、ありがとうございます。

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