幸せへのチョコレート

ガーナのプロジェクト実施地(A村)について

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カカオの実をナタで割って中の豆を取り出す作業

カカオ栽培はとても手のかかる仕事です

ACEが2009年から支援活動を始めたA村は、ガーナ南西部のアシャンティ州に位置します。首都アクラに次ぐ第2の都市クマシから車で約3時間かけてようやく到着するような、交通の便が悪く、政府の支援が行き届かない地域にあります。

村の主な生計手段はチョコレートの原料、カカオ豆の生産。人口は約400人、全47世帯がカカオ生産に従事しています。カカオの生産にはとても多くの時間と労働力を要するため、労働者を雇えない農家では子どもの労働に頼らざるをえないという現実があります。

カカオ生産地域の現状

学校では教室が足りず屋外で授業を受けている生徒も

教室が足りず屋外で授業を受ける子どもたちも

村の子どもたちに話を聞いたところ、草刈りや収穫などのナタを使った作業や、重さ20kgを超えるカカオ豆を頭に乗せて長い距離を運んだり、 危険で体に負担のかかる労働をしていることがわかりました。農薬や肥料などの化学薬品を素手で扱っている子どももいました。

小学校では、教室が足りないため、6年生が炎天下で授業を受けていました。 政府から支給されるはずの教科書や机、イスなども十分とは言えません。このような状況を改善するため、ACEは2009年2月から、A村でプロジェクトを行います。

カカオ生産地域で児童労働をなくすために

校舎の窓から顔を出して笑顔を見せてくれた子どもたち

学校の窓から顔を出してくれた子どもたち

ACEが実施する「スマイル・ガーナ プロジェクト」では、現地のパートナーNGOのCRADAと協力して、子どもの危険労働を防止し、就学を進めるための啓発活動やモニタリング活動、学校の環境を良くするための取り組みを行っていきます。子どもの支援だけでなく、お母さんを対象にした子どもの栄養改善トレーニングや農家を対象にカカオ栽培の技術向上のためのトレーニングも行います。

2010年1月現在、日本ではガーナ産のフェアトレードカカオを取り扱っている業者がおらず、入手が困難となっています。ACEは、A村で児童労働をなくし、日本の企業と協力してこの村で採れたカカオで、フェアトレードのチョコレートを開発し、ゆくゆくは日本での販売を目指して活動してまいります。

ぜひ、応援よろしくお願いします!

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買い物でできる国際協力

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  • カテゴリー:子ども・若者支援
  • 投稿日:2010.01.14