代表ブログ一覧 | 世界の子どもを児童労働から守るNGO ACE(エース) - Part 3

児童労働のない未来へ-NPO 法人ACE代表 岩附由香のブログ(archive-blog)

もし、22歳のあの夜に一晩寝ないでACE設立趣意書を書いていなかったら。
もし、22歳のあの秋に「一緒にやらない?」と現事務局長の白木に電話していなかったら。
今の私もACEも、児童労働から救出した1000人以上の子どもの笑顔もなかったかもしれません。

そんな私の経験から、あまりにも多すぎる今の社会の心配事を減らすために
「行動を起こす Take Action」することが、思っているよりは難しくないこと、
そして自分の小さな行動が「違いを生みだす make a difference」することなど、
読んだ人が感じ、NPO/NGOに関わり始める一歩を踏み出す「背中ポン」になることを願って、
日々のことを綴っているのがこのブログです。

2004年からブログをはじめ、2013年のACEウェブリニューアルにあわせて引っ越しました!
代表ブログの内容は基本的に私個人の意見・思想ですが、ACEの活動紹介・報告の場にもなっています。

東京新聞夕刊コラム「紙つぶて」

2021年6月25日

沖縄慰霊の日

このコラムを始めたとき「どんなことをいつ書くか、計画しよう」と思っていたのに、結局、毎週、行き当たりばったりで書いてきてしまった。ただ一つだけ、「この日はこれを」と決めてカレンダーに書いておいた日がある。あす六月二十三日の沖縄慰霊の日だ。私と沖縄... ‥続きを読む
東京新聞夕刊コラム「紙つぶて」

2021年6月18日

1億6000万人

六月十二日は「児童労働反対世界デー」。それに先立ち、十日に国際労働機関(ILO)と国連児童基金(ユニセフ)が四年ぶりに児童労働のグローバル推計を発表した。それによると、二〇二〇年初めの児童労働者の推計は一億六千万人。前回から八百四十万人増えている... ‥続きを読む
東京新聞夕刊コラム「紙つぶて」

2021年6月10日

本当にやりたいこと

NGO活動は私の「ライフワーク」で、生活の糧を稼ぐ「ライスワーク」は別だ、と考えていた二十代。NGO活動と両立可能な仕事として、日英通訳を目指し、通訳学校に通っていた。通訳の花形は国際会議の同時通訳だ。自分で仕事が選べるフリー通訳者になれば、平日... ‥続きを読む
東京新聞夕刊コラム「紙つぶて」

2021年6月3日

ビジネスと人権

ユニクロの綿シャツが米国で輸入差し止めになっている。理由は人権。米国は中国の新彊ウイグル自治区の人権侵害を重くみて、「強制労働」があるとして、二〇二〇年十一月三十日に米税関・国境警備局(CBP)が違反商品保留命令(WRO)を出し、自治区内の綿と綿... ‥続きを読む
東京新聞夕刊コラム「紙つぶて」

2021年5月28日

働き方最先端?

私が代表を務めるNPO法人「ACE」は現在、十六人の全職員が在宅勤務をしている。コロナ以前も在宅勤務制度はあり、データなどはオンラインで自宅からもアクセス可能だったが、二〇二〇年七月に、完全に事務所を手放した。対面での関係先への訪問も一部あるが、... ‥続きを読む
東京新聞夕刊コラム「紙つぶて」

2021年5月20日

旅の出会い

「TRAVELLING WITHOUT MOVING(移動しないで旅をする)」という名のラジオ番組をよく聞く。コロナ前からこのタイトルだが、いまや言い得て妙だ。過去の旅や音楽にまつわるリスナーからの手紙と、ナビゲーターのコメントが旅への渇望を刺激する。私にも語りたい旅の... ‥続きを読む
東京新聞夕刊コラム「紙つぶて」

2021年5月13日

インドとまさか

インドは私が最も数多く訪れたことのある国だ。長い時には一カ月近く、短ければ数日間、二十年間にわたり、NGO活動を通じて訪れてきた。そんな縁深いインドに夫が赴任となり、二〇一九年十二月に引っ越した。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大によって、二〇... ‥続きを読む
東京新聞夕刊コラム「紙つぶて」

2021年4月30日

雇用主の育休問題

日本は世界に誇れる育児休業制度を持っている。育児休業給付金は給与の67%から50%を支払う制度だ。ただし、それは「雇われている」立場の人だけに限られていることをご存じだろうか。その理由は財源。雇用保険料から支払われるため、雇用主、個人事業主などには適用... ‥続きを読む
東京新聞夕刊コラム「紙つぶて」

2021年4月21日

子どもの権利条約

国連子どもの権利条約をご存知だろうか。一九九八年に採択された条約なので「自分の子ども時代にはなかった」という人もいるだろう。子どもを権利の主体と認め、十八歳未満を子どもと定義している。百九十六カ国・地域が締約し、ここにある子どもの権利を認め、国と... ‥続きを読む
東京新聞夕刊コラム「紙つぶて」

2021年4月13日

翼を折らない学校

私は東京の桐朋学園で小、中、高校時代を過ごした。作曲家の小澤征爾さんの出身校として音楽大学が有名だが、普通科もある。女子高の卒業生は日本初の女性旅客機パイロット、写真家やオリンピック選手など、多方面で活躍している。いま振り返って、ありがたかったな... ‥続きを読む