2021年3月2日
もし、22歳のあの夜に一晩寝ないでACE設立趣意書を書いていなかったら。
もし、22歳のあの秋に「一緒にやらない?」と現事務局長の白木に電話していなかったら。
今の私もACEも、児童労働から救出した1000人以上の子どもの笑顔もなかったかもしれません。
そんな私の経験から、あまりにも多すぎる今の社会の心配事を減らすために
「行動を起こす Take Action」することが、思っているよりは難しくないこと、
そして自分の小さな行動が「違いを生みだす make a difference」することなど、
読んだ人が感じ、NPO/NGOに関わり始める一歩を踏み出す「背中ポン」になることを願って、
日々のことを綴っているのがこのブログです。
2004年からブログをはじめ、2013年のACEウェブリニューアルにあわせて引っ越しました!
代表ブログの内容は基本的に私個人の意見・思想ですが、ACEの活動紹介・報告の場にもなっています。
2021年2月17日
わきまえない女より
拝啓 森喜朗様。五輪組織委員会の会長をお辞めになりましたが、それで 「女性が多いと、会議が長くなる」など一連のご発言が許されるはずはなく、お便りさせていだきました。私は重要な会議に、女性が少ないことに違和感を覚えます。最たる例が国会。日本のジェン... ‥続きを読む2021年2月9日
チョコと児童労働
バレンタインと言えばチョコレート。原料カカオは赤道周辺の地域で生産され、最大の生産地は西アフリカ。生産量一位コートジボワールと二位ガーナで計百五十六万人の児童がカカオ産業で働いている。この推計が昨年、米シカゴ大で発表され、多くのチョコレート関連企... ‥続きを読む2021年2月2日
ニ―バーの祈り
「ニーバーの祈り」と呼ばれるフレーズをご存じだろうか。「神よ、変えられないものを受け入れる心の静けさ、変えられるものを変える勇気、そして、その二つを見分ける英知を与えよ」。真理だと思う。そして、この「見分け」が難しい。今年初めからオーストラリアの... ‥続きを読む2021年1月26日
米国と寛容
分断と不寛容が代名詞のトランプ政権が終わった。私は米国に三度、住んだが、初渡米は十四歳の時だった。二年間の予定で、家族でボストン郊外に移住し、私は地元の公立高校に入学した。日本の私立女子校から転校した私にとっては、もう毎日が衝撃の連続だった。廊下... ‥続きを読む2021年1月20日
公園の黄色いテープ
緊急事態宣言が再び発令され、前回の経験を思い出す。昨年四月、感染拡大を受け、自宅のあるインドから日本に緊急帰国し、二週間の自宅待機期間を都内で過ごした。当時七歳と五歳の娘たちは「外に出たいよぅ」と訴えたが、インドの学校のオンライン授業もあり、なん... ‥続きを読む2021年1月12日
夢を奪う児童労働
「なれるものになるよ、来るもの拒まずだよ」。 将来の夢をきいたとき、その少年はこう答えた。 一九九八年にインドで出会ったサディス君は元児童労働者。週六日、製糸工場で働いていた。六日働いても五日分しか給料はもらえない。昼食は出るが、いつまで食べて... ‥続きを読む2021年1月5日
夢
皆さんはどんな初夢を見ただろうか。私は夢を比較的鮮明に覚えているタイプ。あまりにもおもしろいので、起きてすぐその夢をノートに書いたりするほどだ。政治家、友人、先生など、登場人物も入り交じり、支離滅裂なストーリーが多いのだが、不思議と夢の中でもそ... ‥続きを読む2020年10月29日
EUがいよいよ人権デューデリジェンス義務化の法案を公表
EUデューデリジェンス義務法制化に関する動きのまとめ 昨年の2019年11月に国連ビジネスと人権フォーラムに参加したときに感じた「各国の人権デューデリジェンス法制化の波」の、大きな波がいよいよやってきました。EUが法制化することをその時点でかなり濃厚な状... ‥続きを読む2020年9月5日